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新卒採用ページの設置率は中途採用ページの約6倍。採用サイトの実装実態を調査

部署:人事・採用担当者部署:経営者・責任者レベル:実践
新卒採用ページ3.60%と中途採用ページ0.59%の約6倍の差を示す採用サイト調査のアイキャッチ

[独自調査] Report ID: SBR-2026-020

公開日:2026年9月24日 著者:菊地 将

要旨

独自企業データベースに登録された企業のうち、公式サイトの内容を確認できた37,934社を調べたところ、新卒採用ページを確認できた企業は3.60%、中途採用ページを確認できた企業は0.59%で、設置率には約6倍(6.07倍)の差がありました。新卒・中途の両方のページを確認できた企業は0.24%にとどまります。この数値は、新卒採用・中途採用それぞれの採用活動を行っている企業の割合ではありません。

調査概要

  • 対象:企業の公式サイト
  • 期間:2026年9月3日〜4日
  • 方法:公式サイト内容の確認(独自企業データベース)
  • サンプル:37,934社(公式サイトの内容確認できた企業)

自社の採用サイトを、新卒向け・中途向けで別ページに分けるべきか。迷っている採用担当者は少なくありません。他社がどうしているかが分かれば、判断の手がかりになります。

そこで、独自企業データベースに登録された企業のうち、公式サイトの内容を確認できた37,934社を調べました。新卒採用ページを確認できた企業は3.60%、中途採用ページを確認できた企業は0.59%で、設置率には約6倍(6.07倍)の差がありました。新卒・中途の両方のページを確認できた企業は0.24%にとどまります。

ただし、この調査が見ているのは、サイト内リンクのURLと表記から判定した「専用ページの有無」です。採用サイトの内容や出来栄えまで評価したものではありません。この記事では、結果と判定方法を示したうえで、自社の採用サイトで新卒・中途それぞれの入り口を用意できているかを点検する観点を紹介します。

新卒採用ページの設置率は3.60%、中途採用ページは0.59%でした

最初に、新卒採用向けの専用ページと中途採用向けの専用ページが、それぞれあるかどうかを見ます。対象は、公式サイトの内容を確認できた37,934社です。結果は次の表のとおりです。

区分 該当企業数 観測できた企業数 設置率
新卒採用ページ 1,365社 37,934社 3.60%
中途採用ページ 225社 37,934社 0.59%

表の「観測できた企業数」は、公式サイトの内容を確認できた37,934社のことです。新卒採用ページを確認できた企業は1,365社、中途採用ページを確認できた企業は225社でした。母数はどちらも同じなので、そのまま比べられます。件数の比は1,365社対225社で6.07倍、設置率の差は約3.0ポイントです。

この数値の意味には注意が必要です。新卒・中途それぞれの採用活動を行っている企業の割合ではなく、今回の判定条件で、それぞれの専用ページを確認できた企業の割合です。専用ページを確認できなかった企業の中にも、採用を行っている企業は含まれます。

新卒採用ページ3.60%と中途採用ページ0.59%を比較し6.07倍の差を示すデータ図

図は、この差を並べて示したものです。公式サイトを確認・判定できた37,934社では、新卒採用ページを確認できた割合が3.60%、中途採用ページが0.59%で、6.07倍の差がありました。

調査の対象は49,568社、判定はサイト内リンクのURLと表記で行いました

結果をどこまで読み取れるかは、調べ方によって決まります。この節では、対象とした企業、母数から除いた企業、判定の方法と限界の順に説明します。

調査対象は、独自企業データベースで公式サイトの情報収集対象としている49,568社です。データの取得時点は2026年9月3日から4日です。

このうち、公式サイトのトップページを取得できなかった企業(11,450社)と、登録されているURLが存在しないなどの理由で内容を確認できなかった企業(184社)は、新卒・中途どちらのページも有無を判定できないため、母数から除外しました。取得できなかったことを「専用ページがない」とは扱っていません。残る37,934社(対象の76.5%)が、設置率を算出した母数です。

判定は、各企業のトップページからサイト内のリンクを一定数まで辿り、リンク先のURLやリンクの表記を確認する方法で行いました。新卒採用ページは「新卒」「newgrad」「graduate」などの語、中途採用ページは「中途」「experienced」「career-recruit」などの語を含むリンクがあるかどうかで判定しています。

この方法には限界があります。ページ本文の内容まで読み込んで専用ページの実在を確認した判定ではないため、実際にはページが存在していても、URLやリンク表記に対象の語が含まれなければ検出されません。新卒・中途の情報を1つの採用ページにまとめて掲載している企業や、URL・表記に区分が表れていない企業は「専用ページなし」に分類されます。

49,568社から取得不能企業を除外し37,934社のURLとリンク表記を判定した調査方法のフロー図

図の流れを短くまとめると、49,568社のWeb観測対象のうち、公式サイトを確認・判定できた37,934社を母数としました。判定はページ本文ではなく、サイト内リンクのURLやリンク表記を基準にしています。

新卒・中途の両方のページを確認できた企業は0.24%

次に、新卒採用ページと中途採用ページの組み合わせで企業を分類し、両方を持つ企業がどれくらいあるかを見ます。結果は次の表のとおりです。

分類 企業数 観測できた企業に占める割合
新卒・中途の両方に専用ページあり 91社 0.24%
新卒のみ専用ページあり 1,274社 3.36%
中途のみ専用ページあり 134社 0.35%
どちらの専用ページもなし 36,435社 96.05%

新卒と中途の両方のページを確認できた企業は91社(0.24%)でした。専用ページを確認できた企業だけに絞ると、どちらを起点に見るかで重なり方が大きく違います。

  • 新卒採用ページを確認できた1,365社のうち、中途採用ページも確認できたのは91社(6.7%)で、残る1,274社(93.3%)は新卒のみ
  • 中途採用ページを確認できた225社のうち、新卒採用ページも確認できたのは91社(40.4%)で、残る134社(59.6%)は中途のみ

新卒採用ページを確認できた1,365社のうち93.3%では、中途採用ページを確認できませんでした。一方、中途採用ページを確認できた225社では、40.4%で新卒採用ページも確認されています。新卒の専用ページを持つ企業の多くは、中途の専用ページまでは確認できず、中途の専用ページを持つ企業は、新卒の専用ページも持つ割合が比較的高い結果です。

新卒採用ページ確認企業では中途も確認できた割合が6.7%、中途採用ページ確認企業では新卒も確認できた割合が40.4%である比較図

図でも、新卒採用ページを確認できた1,365社では中途採用ページも確認できたのが6.7%、中途採用ページを確認できた225社では新卒採用ページも40.4%で確認されたことを比べています。

なぜ新卒だけが専用ページになりやすいのか。考えられる背景

先に断っておくと、今回の調査では、新卒採用ページの設置率が中途の約6倍になった理由そのものは確認できていません。以下は、結果から考えられる背景です。

新卒採用は、エントリー受付や説明会、選考など、毎年決まった時期に多くの情報を出す必要があります。時期と対象が明確な分、専用のページとして切り出しやすい可能性があります。

中途採用は、職種や部署ごとに募集時期が異なりやすく、職種別の募集要項ページや、通年の採用ページの中で案内している企業が多い可能性があります。こうした企業は、今回の判定では「中途採用の専用ページなし」に含まれます。

いずれも企業の運用方針を直接確認したものではなく、設置率の差から読み取れる範囲の解釈です。

自社の採用サイトで確認したい4つのポイント

新卒と中途では、候補者の前提や知りたい情報、応募を判断するまでの流れが異なります。専用ページを確認できなかったこと自体が、採用サイトの不備を意味するわけではありません。それでも、新卒・中途の両方の採用を行っている場合は、次の4点を点検してみてください。

  • 新卒向けの情報(エントリー時期、選考フロー、説明会情報など)と、中途向けの情報(募集職種、求める経験・スキル、応募方法など)が同じページに混在していないか
  • 新卒・中途それぞれの候補者が、トップページや検索結果から迷わず自分向けのページに着けるか
  • 中途採用を行っているのに、専用の入り口がなく、新卒向けの情報の中に埋もれていないか
  • 新卒と中途で訴求したい内容が異なる場合、ページ構成やタイトルにその違いが表れているか

今回の結果では、専用ページを確認できた企業は新卒3.60%、中途0.59%と少数でした。1つの採用ページに情報をまとめている場合は、どちらの候補者にも必要な情報が見つかる構成になっているかを確認しましょう。

新卒・中途の入口だけでなく、応募判断に必要な採用情報を全体で点検する場合は、採用サイトに載せるべき情報の全体像も確認してください。

まとめ:新卒・中途それぞれの入り口を点検しましょう

公式サイトの内容を確認できた37,934社のうち、新卒採用ページを専用ページとして確認できたのは1,365社(3.60%)、中途採用ページは225社(0.59%)で、件数の比は6.07倍でした。新卒・中途の両方のページを確認できた企業は91社(0.24%)で、多くは新卒のみ、または中途のみが確認される結果となりました。なお、これはリンクのURLと表記による判定の結果で、専用ページがないことは、そのまま不備を意味しません。

判断の基準は、新卒・中途それぞれの候補者が、自分向けの情報にたどり着けるかどうかです。最初の一歩として、自社の採用サイトに新卒・中途それぞれの入り口が分かれているかを確認しましょう。分かれていない場合は、1つのページで両方の候補者に必要な情報を伝えられているかを点検してみてください。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

  • 独自企業データベースによる自社調査(調査対象:公式サイトの情報収集対象49,568社のうち内容を確認できた37,934社、調査時点:2026年9月3日〜4日)

‹ 親記事: 採用サイトには何を載せるべきか。ページの作り方とSEO・AIOの基礎知識

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