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ページネーションのSEO確認方法|正規URL・内部リンク・クロール

部署:マーケティング担当者レベル:実践SEOWeb サイト改善、Web 集客
ページ番号が並ぶWebサイト一覧画面をSEO担当者が確認し、2ページ目以降の発見性を監査しているイメージ

ECサイトの商品一覧やオウンドメディアの記事一覧で、「2ページ目以降の商品や記事は、検索エンジンに見つかっているのだろうか」「canonicalは1ページ目にまとめるべきなのか」と迷うことがあります。

ページネーションのSEO監査で重要なのは、ページ番号の見た目ではありません。canonicalだけに偏らず、「Googleが一覧の奥にあるコンテンツまでたどり着けるか」から逆算して確認することが、この迷いへの答えです。具体的には、Googleが各ページのURLを発見でき、ページ番号ごとのコンテンツへ到達でき、正しいcanonicalを認識できる状態かを、順番に確認します。

2026年8月時点のGoogle Search Centralでは、ページネーションの各ページに固有URLを持たせ、ページ同士を、Googleがクロール(ページを巡回して内容を取得すること)できるリンクで順番につなぎ、各ページを原則として自己参照canonicalにする方法が案内されています。

この記事では、ECサイトやメディアのページネーションを監査するための確認項目、判定基準、修正の優先順位を、確認する順に整理します。ページネーションはテクニカルSEOの一領域で、クロール・URL設計・canonicalを含む全体の確認項目は、テクニカルSEOの実務チェックリストにまとめています。

ページネーションSEO監査では5項目を順番に確認する

ページネーションを監査するときは、最初からcanonicalだけを見るのではなく、次の5項目を順番に確認します。表は、確認する項目、主な確認内容、問題がある場合の影響を並べたもので、この順番が後ほどのSTEP1からSTEP5に対応します。

監査項目 主な確認内容 問題がある場合の影響
URL 2ページ目以降に固有URLがあるか Googleがページを識別しにくい
内部リンク 次ページへ<a href>で移動できるか 深いページを発見できない
canonical 各ページが原則自己参照か ページ2以降が正規URLとして扱われにくい
クロール・インデックス GoogleがURLを取得・認識できるか 商品・記事の発見が遅れる
派生URL フィルタ・並べ替えURLが増殖していないか クロール対象が不要に増える

ページネーションSEOをURL、内部リンク、canonical、クロール、派生URLの5項目で順番に監査するフロー図

図は、URLから派生URLまでの5項目を順番に確認する流れを示しています。canonicalだけで判断しないための順序です。

ここで押さえておきたいのは、ページネーションの目的が「2ページ目を検索結果に必ず表示すること」ではないという点です。

重要なのは、一覧の奥にある商品詳細、記事、求人、物件などへGoogleが到達できる経路を保つことです。Googleはリンクを使って新しいURLを発見するため、一覧ページの内部リンク設計は、コンテンツが見つかるかどうかに直接関わります。以降のSTEPでは、この経路が途切れていないかを1つずつ確認します。

STEP1|ページ番号ごとに固有URLがあるか確認する

最初に、ページネーションの2ページ目、3ページ目へ移動し、ブラウザのURLが変わるか確認します。URLが変わらないページは、Googleが個別のページとして識別しにくくなります。

Googleはページネーションの各ページに固有URLを与えることを推奨しており、例として?page=2のようなクエリパラメータ形式も案内しています。これをURLに置き換えると、次のような構造です。

  • 1ページ目:https://example.com/products/
  • 2ページ目:https://example.com/products/?page=2
  • 3ページ目:https://example.com/products/?page=3

/page/2/のようなディレクトリ形式でも、URLとして一意に取得できれば、監査上の中心的な問題ではありません。

一方で、次の状態は要注意です。

  • ページを切り替えてもURLが変わらない
  • #page2のようなフラグメントだけが変わる
  • ボタンを押さないと2ページ目の内容を取得できない
  • 同じURLなのにアクセスのたびに表示内容が変わる

Googleはページ番号の管理にURLフラグメントを使用しないよう案内しています。Google Searchは一般にURLフラグメントをページ内容の切り替えには利用しないためです。

固有URLの判定基準|正常・要改善・優先度高

固有URLの状態は、次の3つに分けて判定します。

  • 正常:ページ番号ごとに永続的なURLが存在し、そのURLへ直接アクセスすると同じ商品・記事群が表示される。
  • 要改善:JavaScript操作だけで一覧が変わり、固有URLが存在しない。
  • 優先度高:2ページ目以降の商品や記事へ、そのページネーション以外にほぼ内部リンクがない。

優先度高の場合、ページ番号URLが発見できないことで、一覧の深い位置にあるコンテンツへのクロール経路まで失われる可能性があります。

STEP2|「次へ」がクロール可能な内部リンクになっているか確認する

URLが存在していても、GoogleがそのURLを発見できなければ十分ではありません。発見の手がかりになるのが、次のページへの内部リンクです。

Googleは、通常href属性を持つ<a>要素のリンクをクロール可能なリンクとして扱います。クリックイベントだけを使った要素などは、GoogleがURLを安定して抽出できない場合があります。正常な例は次のような形です。

<a href="/products/?page=2">次へ</a>

一方、次のような実装は監査対象になります。

  • JavaScriptのonclickだけで次ページを表示する
  • <button>だけでページを切り替える
  • hrefが存在しない
  • 2ページ目から3ページ目へのリンクがない
  • ページ番号リンクがブラウザ上には見えるが、レンダリング後HTMLに存在しない

Googleのページネーション向け公式ガイドでも、各ページから次のページへ<a href>でリンクすることが案内されています。

1→2→3と順番にたどれる状態を確認する

監査では1ページ目だけを見て終えず、実際に複数ページをたどります。たとえば20ページある一覧なら、次の流れでクロール経路が最終ページまで存在するかを確認します。

1ページ目
↓
2ページ目
↓
3ページ目
↓
中間ページ
↓
最終ページ

全ページ番号を常に表示する必要はありません。少なくとも、次のページへ進めるクロール可能なリンクが継続して存在することを確認してください。

あわせてGoogleは、各ページからコレクションの1ページ目へリンクすることも、先頭ページがコレクションの起点であることを示すヒントになり得ると説明しています。

STEP3|canonicalが各ページ自身を指しているか確認する

ページネーションSEOで特に誤設定が起きやすいのがcanonicalです。

2026年8月時点のGoogle Search Centralでは、ページネーションの各URLは別々のページとして扱われるため、1ページ目をすべてのページのcanonicalに指定しないよう明示されています。原則は、各ページが自分自身を指す自己参照canonicalです。下の表で、URLごとの推奨canonicalを確認できます。

URL 推奨canonical
/products/ /products/
/products/?page=2 /products/?page=2
/products/?page=3 /products/?page=3

どの行も、URLと推奨canonicalが同じになっています。これが各ページの自己参照canonicalです。

たとえば2ページ目なら、次のような状態です。

<link rel="canonical" href="https://example.com/products/?page=2">

canonicalは、重複または非常に類似したURL群の中で代表URLの希望をGoogleへ伝えるシグナルです。Googleはcanonical指定を強いシグナルとして使用しますが、最終的な正規URLはGoogleが判断します。

よくある誤設定|ページ2以降をすべて1ページ目へcanonicalしていないか

ページネーション各ページの自己参照canonicalと、2ページ目以降を1ページ目へ集約する誤設定を比較した図

図のように、ページネーションでは原則として各ページが自身をcanonicalとして指定します。次のように、ページ2以降を1ページ目へ向ける設定は、ページネーション監査で重点的に確認します。

  • 2ページ目 → 1ページ目
  • 3ページ目 → 1ページ目
  • 4ページ目 → 1ページ目

ページ番号が違えば、掲載されている商品や記事も異なることが一般的です。そのため、「似た一覧ページだから」という理由だけで1ページ目へ正規化すると、Googleへ実態と異なる正規化シグナルを送ることになります。

実際に国内記事でもページネーションのcanonicalについて説明は分かれており、一部には2ページ目以降を1ページ目へcanonicalする説明も残っています。監査では、こうした説明ではなく、現時点のGoogle公式の最新仕様を基準に判断する必要があります。

STEP4|ページ2以降がGoogleから取得可能か確認する

URL、リンク、canonicalが正しくても、robots.txtやnoindexなどによってGoogleが取得・インデックスできない場合があります。そこで、代表URLをいくつか抽出し、Google Search ConsoleのURL検査などで確認します。確認したい項目は次のとおりです。

  • GooglebotがURLへアクセスできるか
  • robots.txtでブロックされていないか
  • noindexが付与されていないか
  • Googleが選択したcanonicalはどこか
  • レンダリング後HTMLに商品・記事リンクが存在するか
  • HTTPステータスが200か
  • ページ2、3、10など異なる深さでも状態が同じか

canonicalを指定していても、Googleが別のURLを正規URLとして選択することがあります。Google Search CentralではURL検査ツールを使い、Googleが選択したcanonicalを確認する方法を案内しています。

「インデックスされていない=即エラー」とは限らない

ページネーションURLの目的は、ページ番号そのものを大量に検索結果へ表示させることではありません。監査で優先して確認するのは、ページネーションURLがクロール可能で、そこから商品・記事などの重要ページをGoogleが発見できる状態かです。

Google自身も、クロール、インデックス、検索結果への表示は別の工程であり、技術要件を満たせばすべてのURLが必ずインデックスされるわけではないと説明しています。したがって、Search Consoleでページ2が未登録だったという理由だけで、機械的に「ページネーションSEO失敗」と判断するのは避けます。

STEP5|フィルタ・並べ替えURLとページ番号URLを分けて確認する

ECサイトでは、ページネーションよりも複雑な問題として、フィルタや並べ替えとの組み合わせがあります。表で「派生URL」と呼んだものがこれにあたり、たとえば次のようにURLが増えていきます。

  • ?page=2
  • ?color=black&page=2
  • ?sort=price&page=2
  • ?color=black&sort=price&page=2

ページ番号は一覧を順番に分割するためのURLですが、フィルタやソートは同じ商品集合のバリエーションを大量に作ることがあります。Googleもページネーションの公式ガイドで、フィルタや別の並べ替え順を持つURLについて、不要なバリエーションをインデックスさせないよう検討することを案内しています。

そのため、監査では「pageパラメータ」と「filter・sortパラメータ」を一括で判断しないようにします。

ページネーションとファセットURLは問題を分離する

ページネーションURLの順序分割とファセットURLの条件分岐の違いを左右で比較した図

図で比べると、ページ番号URLは一覧の順序分割、ファセットURLは条件による絞り込みです。SEO監査では分けて判断します。

たとえば/shoes/?page=2は「靴一覧の2ページ目」です。一方、/shoes/?color=black&size=26は「黒・26cmという条件で絞り込んだ一覧」です。前者は一覧の順序分割、後者は条件分岐にあたります。

検索需要のあるカテゴリ・絞り込みURLをインデックス対象にするかどうかは、ページネーションとは別の判断が必要です。また、ページ番号URLまでまとめてrobots.txtで閉じると、その先の商品へのクロール経路まで制限する可能性があります。

無限スクロール・「もっと見る」の監査ではページネーションURLの有無を見る

画面上のUIがページ番号形式である必要はありません。無限スクロールや「もっと見る」形式でも、検索エンジン向けにページ単位のURLとクロール経路を用意できます。Googleは、無限スクロールについて次のような設計を案内しています。

  • 読み込み単位ごとに永続的な固有URLを用意する
  • URLへ直接アクセスしたとき同じ内容を表示する
  • ページ単位のURLを順番にリンクする
  • ユーザーがスクロールした際は必要に応じてHistory APIでURLを更新する

またGoogleは、ユーザー操作を必要とするクリックやスクロールを実行してコンテンツを読み込むとは限りません。したがって監査では、画面をスクロールすると商品が表示されることだけで合格にはしません。

JavaScriptを操作しなくても、Googleが各コンテンツへ到達できるURL構造が存在するかを確認します。

rel="next"・rel="prev"がなくてもGoogle向けの問題ではない

過去のSEO情報では、ページネーションにrel="next"とrel="prev"を設定する方法が広く紹介されていました。しかしGoogleは現在、このタグをページネーションの認識には使用していません。Googleの公式ページネーションガイドでも、過去には利用していたものの現在は使用していないと説明しています。

したがって、2026年時点のSEO監査で「rel=next/prevがないので重大エラー」と判定する必要はありません。確認の優先度が高いのは、次の項目です。

  1. 固有URL
  2. クロール可能な内部リンク
  3. 正しいcanonical
  4. Googlebotからの取得可能性
  5. 不要URLの制御

ページネーションSEO監査のチェックリスト

実務では、次の順番で確認すると問題を切り分けやすくなります。優先度の列は目安で、実際の修正の順番は次の節の4段階で決めます。

確認項目 正常の目安 優先度
ページ2以降に固有URLがある URLへ直接アクセスできる 高
ページ番号をフラグメントだけで管理していない ?page=2等の実URL 高
次ページリンクが<a href> GoogleがURLを抽出できる 高
1→2→3と順番にたどれる 深いページまでリンクが続く 高
各ページが自己参照canonical page=2はpage=2をcanonical 高
2ページ目以降を1ページ目へ一括canonicalしていない ページ別に設定 高
robots.txtで必要なpage URLを遮断していない Googlebotが取得可能 高
意図しないnoindexがない 方針どおり 中〜高
レンダリング後に商品・記事リンクが存在する URL検査で確認可能 高
フィルタ・sort URLとpage URLを区別している URL種別ごとに制御 中〜高
無限スクロールに固有URLがある 各チャンクへ直接アクセス可能 高
Google選択canonicalを確認している 指定との差異を把握 中

修正は「発見不能」から優先する

複数の問題が見つかった場合は、すべてを同時に直す必要はありません。

ページネーションSEOの問題を発見不能、canonical誤り、不要URL増殖、UI改善の順に修正する優先順位図

図のとおり、ページネーション監査では、見た目より先に「Googleが一覧の奥へ到達できない問題」から修正します。優先順位は次の4段階で考えます。

優先度1|Googleがページ2以降へ到達できない

固有URLがない、hrefがない、robots.txtで遮断されているなど、商品・記事の発見そのものに影響する問題を最優先にします。

優先度2|canonicalが実態と合っていない

ページ2以降をすべて1ページ目へcanonicalしている場合など、正規化シグナルの誤りを確認します。

優先度3|不要URLが大量発生している

フィルタ、sort、セッション、表示件数などのパラメータとpage URLが組み合わさり、不要なURLが大量に生成されている場合は、URLルールを整理します。

優先度4|UI・回遊性を改善する

リンク位置、ページ番号、前後リンクなどを改善し、ユーザーが一覧を移動しやすい状態にします。

この順番にすると、「見た目を改善したがGoogleは2ページ目を発見できない」といった優先順位の逆転を防げます。

修正後は代表URLだけでなく深いページまで再検証する

修正後は1ページ目だけを確認して終わらせず、深さの異なるURLを抽出して確認します。たとえば100ページある一覧なら、次のようなURLが候補です。

  • 1ページ目
  • 2ページ目
  • 3ページ目
  • 10ページ目
  • 中間付近
  • 最終ページ付近

さらに、商品や記事を数件選び、「その詳細ページへどの一覧ページから到達できるか」を逆方向から確認すると、ページネーションがコンテンツ発見経路として機能しているかを判断しやすくなります。

大規模ECサイトでは、サイトマップやGoogle Merchant Centerフィードなど、ページネーション以外の発見経路も併用できます。Googleもページネーションのガイド内で、サイトマップやMerchant Centerフィードが商品発見を助ける可能性を案内しています。

まとめ|「一覧の奥まで発見できるか」から確認し、発見不能を先に直す

ページネーションのSEO監査では、canonicalだけを確認するのではなく、「Googleが一覧の奥まで発見できるか」から逆算して確認することが重要です。2026年8月時点では、Googleの公式仕様を基準にすると、基本となる考え方は次のとおりです。

  • ページ番号ごとに固有URLを持たせる
  • 各ページをクロール可能な<a href>で順番につなぐ
  • 原則として各ページに自己参照canonicalを設定する
  • 2ページ目以降を一律で1ページ目へcanonicalしない
  • rel="next"・rel="prev"をGoogle向け必須要件として扱わない
  • 無限スクロールでも検索エンジン向けのページURLを用意する
  • フィルタ・並べ替えURLとページ番号URLを分けて判断する
  • 修正後はSearch Consoleなどで代表URLと深いURLを再確認する

ECサイトや大規模メディアでは、ページネーションの誤設定が一覧ページだけでなく、その先の商品・記事の発見性にも影響します。

まずは表の5項目(URL、内部リンク、canonical、クロール・インデックス、派生URL)の順に監査し、発見不能につながる問題から優先して修正してください。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

‹ 親記事: テクニカルSEOとは?クロールからセキュリティまで、企業担当者が押さえるべき7領域の実務チェックリスト

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