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MEO対策を複数店舗で依頼すると料金はどう決まる?1店舗単価・追加店舗・オプション費用を解説

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践

複数店舗のMEO対策を外注するとき、「1店舗3万円なら10店舗で30万円」と単純に計算できるとは限りません。店舗数による単価の変更に加えて、初期設定、投稿代行、口コミ返信、順位計測、レポートなどが別料金になる場合があるためです。

そのため、見積もりを比べるときは「店舗数」だけで判断せず、「何店舗に、どの作業を、どの頻度で行うか」まで分けて確認する必要があります。

この記事では、料金の構成、1店舗単価と追加店舗、初期費用、オプション料金を整理します。最低契約店舗数は、見積もりの確認項目として扱います。あわせて架空の例で月額と初年度の総額を計算し、自社の店舗数で複数社を比べる方法を解説します。

複数店舗のMEO料金は「店舗数×1店舗単価」だけでは決まらない

複数店舗のMEO対策を外注する場合、最初に確認したいのは「1店舗いくらか」ではなく、総額を構成する課金単位です。課金単位とは、契約・店舗・作業の本数や件数など、料金が何に対して発生するかを指します。

月額の総額は、一般的には次のように分解すると見積もりを比較しやすくなります。

月額総額=基本料金+店舗料金+オプション料金+本部向け支援料金

多店舗MEOの月額総額が基本料金、店舗料金、オプション料金、本部向け支援料金から構成され、初期費用が別途加わる場合があることを示す図

図のとおり、店舗単価だけを見ても総額は分かりません。基本料金やオプション、本部向けの支援まで含めて確認する必要があります。さらに初年度は、Googleビジネスプロフィールの確認や初期整備などの初期費用が加わる場合があります。

次の表は、見積書に出てきやすい費用項目を、課金単位と確認する内容に分けて並べたものです。表中の「KW」は、キーワードのことです。

費用項目主な課金単位確認する内容
基本料金契約単位管理画面、コンサルティング、基本分析など
店舗料金1店舗単位店舗数が増えると単価が下がるか
初期費用1契約または1店舗単位既存店舗にも発生するか
投稿代行店舗・投稿本数単位月何本まで含まれるか
口コミ返信店舗・件数単位全件か、文案作成だけか
順位計測店舗・KW・地点単位キーワード数、地点数
レポート店舗または本部単位店舗別比較まで含むか
写真・制作撮影・制作単位現地撮影、画像制作の有無
改善提案契約単位定例会や分析が標準料金内か

「月額○万円」と書かれていても、この内訳が違えば同じサービスとはいえません。見積書では、各項目が料金に含まれているのか、別料金なのかを分けて確認しましょう。

Googleビジネスプロフィール自体は無料。費用は運用や支援に対して発生する

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ上の店舗情報を無料で管理できるサービスです。Googleも、プロフィールの作成・掲載に料金はかからないと案内しています。

つまり、MEO会社へ支払う料金は「Googleへ掲載するための費用」ではありません。主に次のような作業・支援への対価です。

  • 店舗情報の確認・初期整備
  • 投稿や写真の更新
  • 口コミ返信支援
  • 順位やパフォーマンスの計測
  • レポート作成
  • 競合分析
  • 改善提案
  • 多店舗を横断した管理

Googleのサードパーティポリシーでも、無料のGoogleサービスを有料掲載サービスであるかのように説明することは禁止されています。MEO会社を比較するときは、見積書で「何に対して料金を払うのか」が説明されているかを確認しましょう。

多店舗MEOの見積もりは、料金を5つに分けて確認する

複数店舗の見積もりは、少なくとも次の5項目に分けて確認します。最初の節の式に当てはめると、1は店舗料金、2は初年度に加わる初期費用、3と4はオプション料金、5は本部向け支援料金に当たります。

1.1店舗あたりの月額料金は、店舗数で変わるか

最も分かりやすいのが、店舗ごとに月額料金が加算される方式です。ただし、「1店舗目と10店舗目で同額」とは限りません。実際に公開されている料金でも、店舗数が増えると1店舗あたりの料金を下げる設計があります。

たとえばクロスウィッシュのスタンダードMEOプランでは、公開料金上、1店舗は月額22,000円、2〜10店舗は1店舗あたり月額16,500円、11店舗以上は1店舗あたり月額11,000円とされています。

このような料金体系では、10店舗から11店舗へ増えたときに単純な「1店舗分の追加」にならない可能性があります。見積書では、現在の店舗数だけでなく、店舗増加時の単価表まで確認してください。

2.店舗を追加したときの初期費用はいくらか

見落としやすいのが、新規店舗を追加したときの初期設定費用です。初期作業には、たとえば次の内容があります。

  • Googleビジネスプロフィールの状態確認
  • 店舗名・住所・電話番号・営業時間の確認
  • カテゴリやサービス情報の確認
  • 既存プロフィールの重複確認
  • 権限設定
  • 順位計測条件の登録

確認したいのは、この費用が「契約開始時に一度だけ発生するのか」「新店舗を出すたびに発生するのか」です。年間10店舗を新規出店する企業なら、追加店舗の初期費用だけで予算が大きく変わります。

3.投稿・口コミ返信などの運用オプションには何が含まれるか

「MEO運用代行」と書かれていても、投稿や口コミ返信が標準料金に含まれているとは限りません。確認したいのは、作業名ではなく回数と作業範囲です。

投稿代行では、次の違いによって工数が変わります。

  • 月2本か
  • 月4本か
  • 原稿作成だけか
  • 画像制作まで含むか
  • 全店舗共通投稿か
  • 店舗別に内容を作るか

口コミ返信も、対応の範囲によって料金条件が違ってきます。

  • 返信案だけ作成
  • 店舗確認後に投稿
  • 全件返信
  • 低評価のみ個別対応

SPOT-ONEでは、MEO運用代行プランとして月額30,000円を掲げ、最新投稿や口コミ返信などを含む一方、複数店舗向けプランは個別料金としています。公開価格がある会社でも、多店舗になると見積方式が変わる例があります。

4.順位計測・分析・レポートの費用は何で決まるか

順位計測は「店舗数」だけでなく、キーワード数や計測地点数でも料金が変わることがあります。たとえば、次の2つの条件を比べてみましょう。

10店舗 × 5キーワード × 1地点

10店舗 × 20キーワード × 5地点

同じ10店舗でも、計測条件は大きく違います。

そのため、見積もりでは「順位計測あり」だけで判断せず、次の掛け合わせまで確認しましょう。

店舗数 × キーワード数 × 計測地点数 × 計測頻度

ツール料金の例としては、Gyro-n MEOが基本プランを1店舗月額1,500円とし、追加店舗を1店舗あたり月額1,000円、キーワード追加も別料金として公開しています。運用代行の料金とは別物ですが、「店舗」と「計測条件」が別々の課金単位になり得ることを理解する例として参考になります。

5.本部向けの管理・コンサルティング費用はどこまで含まれるか

店舗数が増えるほど、本部で必要になる作業も増えます。たとえば、次のような作業です。

  • 全店舗の運用状況確認
  • 店舗ごとの数値比較
  • 投稿承認
  • 低評価口コミのエスカレーション
  • 店舗別の改善優先順位
  • 店長・現場への連絡
  • 新店舗・閉店店舗の管理

Googleでは、同一ビジネスで10拠点以上など一定条件を満たす場合、複数プロフィールをまとめて管理するための一括管理・一括確認の仕組みを用意しています。多店舗では、1店舗ずつ作業するだけでなく、管理方法そのものを設計する必要があります。

そのため、見積書に「本部レポート」「全店分析」「定例会」などがある場合は、店舗料金に含まれるのか、別の固定料金なのかを確認してください。こうした本部向けの項目が、式の「本部向け支援料金」に当たります。

複数店舗の料金体系は4パターンで考えると分かりやすい

多店舗MEOの料金は、次の4パターンに整理すると比較しやすくなります。表の「計算イメージ」は、総額がどのように決まるかを式の形で示したものです。

料金体系計算イメージ特徴
一律店舗課金店舗単価×店舗数店舗増加に比例して総額が増える
ボリュームディスカウント店舗数ごとに単価変更多店舗ほど1店舗単価が下がる
基本料金+追加店舗基本料金+追加店舗数×単価最初の数店舗を基本料金に含む場合がある
個別見積もり店舗数+作業範囲で算定大規模チェーンなどで使われやすい
店舗数が増えた場合のMEO料金について、一律店舗課金、段階料金、基本料金と追加店舗、個別見積もりの4方式を比較した概念図

多店舗向けの料金は一律ではありません。店舗数が増えたときにどの料金体系が適用されるかを、契約前に確認します。

MEO Analyticsの公開料金では、GoogleビジネスプロフィールまたはYahoo!プレイスの標準機能について、1〜9店舗、10〜19店舗、20〜49店舗など店舗数帯ごとに1店舗単価が変わる料金体系が採用されています。こちらも運用代行ではなくツール料金ですが、多店舗向けサービスでは段階料金が採用される実例です。

比較するときは、「1店舗単価はいくらですか」だけでなく、「20店舗になった場合、料金表のどの段階が適用されますか」まで質問しましょう。

見積もりは「現在の店舗数」と「増えた場合」の2パターンで計算する

多店舗企業では、契約時の店舗数だけで料金を判断すると、出店後に予算がずれる可能性があります。そのため、現在の店舗数と店舗が増えた場合の2パターンで計算し、さらに契約期間全体の総額も確かめます。

以下は、料金構造を理解するための架空の見積もり例です。実際の市場相場ではありません。

10店舗で依頼する場合の月額と初年度総額の例

まず、10店舗で依頼する場合の内訳です。

項目仮定月額・初期額
基本運用18,000円×10店舗月180,000円
投稿追加4,000円×10店舗月40,000円
本部レポート契約単位月30,000円
初期設定20,000円×10店舗初回200,000円
10店舗のMEO対策を例に、基本運用18万円、投稿追加4万円、本部レポート3万円で月額25万円、初期設定20万円を加え初年度320万円となる架空の見積もり例

月額料金だけでなく初期設定まで含めると、この架空例の初年度総額は320万円になります。初期設定は初回のみの費用なので、12か月分の月額に1回だけ加えます。

月額は、180,000円+40,000円+30,000円=250,000円です。

250,000円×12か月+200,000円=3,200,000円

ここで翌年に5店舗増えるなら、15店舗時点の単価が同じなのか、ボリュームディスカウントが適用されるのかを確認します。

単価だけを見るより、現在・1年後・契約期間全体の3つで総額を計算したほうが判断しやすくなります。

投稿・口コミ返信・順位計測は「含まれるか」ではなく「上限」を確認する

オプション料金で特に確認したいのは、対応上限です。次の表は、項目ごとに契約前に確認したい質問をまとめたものです。

項目契約前に確認する質問
投稿1店舗につき月何本までか
原稿店舗ごとに作るか、全店共通か
画像制作・加工・撮影は含むか
口コミ返信月何件までか
低評価対応店舗確認や承認フローはあるか
順位計測何KW・何地点・何回計測か
レポート店舗別と全店比較の両方があるか
改善提案レポート提出だけか、施策提案まで含むか
定例会月何回、何分までか
店舗追加追加月の日割りや初期費用はどうなるか

上限を確認するのは、作業量が店舗数に応じて増えるためです。たとえば「口コミ返信込み」でも、50店舗に月20件ずつ口コミが付けば1,000件です。

店舗数だけでなく、1店舗あたりの作業量×店舗数で考える必要があります。

料金を下げるなら、店舗側と本部側の業務分担を先に決める

多店舗MEOでは、すべてを外注する必要があるとは限りません。

多店舗MEO運用について、店舗、本部、外注先が写真準備、承認ルール、プロフィール確認や分析などを分担する例を示した図

費用を調整するときは、必要な作業そのものを削るのではなく、店舗・本部・外注先の担当範囲を整理してから外注範囲を決めます。たとえば、次のような分担が考えられます。

店舗側

  • 現場写真を用意する
  • 臨時休業や営業時間変更を共有する
  • 口コミ返信に必要な事実確認をする

本部側

  • 投稿テーマを決める
  • 承認ルールを管理する
  • 店舗情報の統一基準を作る

外注先

  • Googleビジネスプロフィールを確認する
  • 投稿原稿を作成する
  • 店舗別データを分析する
  • 順位を計測する
  • 改善案を提示する

分担を決めたら、社内の状況に合わせて外注範囲を絞ります。すでに店舗スタッフが写真や口コミ対応を行えるなら、その部分を外注範囲から外し、分析・改善など社内で不足している業務へ費用を配分する方法があります。

逆に、本部が全店舗の投稿や口コミを確認しており、社内工数が大きいなら、単価だけでなく外注後に減らせる作業時間まで含めて比較します。

どこまで内製し、どこから外注するかを先に決めたい場合は、MEO導入の体制構築と内製・外注の判断基準を確認してください。

「安いプラン」を選ぶ前に、来店候補者が見る情報まで削っていないか確認する

MEOの料金を抑えること自体は問題ありません。ただし、費用削減のために必要な運用まで外してしまうと、来店候補者へ提供する情報が不足する可能性があります。

Googleは、正確で充実したビジネス情報を最新に保つこと、口コミへ返信すること、写真や動画で店舗を紹介することなどを案内しています。また、ローカル検索結果は主に関連性、距離、知名度などをもとに決まるとしています。

来店候補者の側から見れば、MEO運用は単なる順位対策ではありません。営業時間、場所、写真、商品・サービス、口コミなどを見て、「この店舗へ行くか」を判断する接点でもあります。

したがって、オプションを削るときは、安くなるかだけではなく、その業務を誰が代わりに行うのかまで決めてください。

複数社の見積もりは同じ条件にそろえて比較する

MEO会社へ相見積もりを取る場合は、各社へ同じ条件を渡します。最低限、次の情報をそろえましょう。

  • 現在の店舗数
  • 1年以内の出店予定数
  • Googleビジネスプロフィールの運用状況
  • 投稿希望本数
  • 口コミ返信の希望範囲
  • 順位計測キーワード数
  • 計測地点数
  • 店舗別レポートの要否
  • 全店舗比較レポートの要否
  • 定例会の要否
  • 写真・画像制作の要否
  • 契約希望期間

そのうえで、各社に初期費用と、月額の基本料金・店舗料金・オプション料金・本部向け支援料金を分けて提示してもらいます。

MEO会社全般の料金相場や会社選定まで比較したい場合は、MEO対策会社の選び方|費用・支援範囲・契約条件を比較するチェックポイントもあわせて確認してください。

MEOそのものの施策範囲を整理したい場合は、MEO対策完全ガイドで全体像を確認できます。

見積依頼の前に店舗マスター・権限・KPI・口コミ運用をそろえる項目は、多店舗MEOを外注する前に整理する情報で確認できます。

複数店舗のMEO見積もりで確認したい10項目

最終的には、次の10項目を1枚にまとめ、見積もりごとに比べると判断しやすくなります。

  1. 1店舗あたりの基本料金はいくらか
  2. 店舗数が増えると単価は変わるか
  3. 最低契約店舗数はあるか
  4. 新店舗追加時に初期費用が発生するか
  5. 投稿代行は月何本まで含まれるか
  6. 口コミ返信は何件・どこまで対応するか
  7. 順位計測は何KW・何地点までか
  8. 店舗別と全店舗比較のレポートがあるか
  9. 契約期間中に店舗を追加・閉店した場合の料金はどうなるか
  10. 契約期間全体の総額はいくらか

特に多店舗企業では、「1店舗単価」と「契約総額」を別々に確認することをおすすめします。1店舗単価が安くても、本部管理費、投稿、口コミ、順位計測などを追加した結果、他社より高くなる場合があるためです。

よくある質問

MEO対策は店舗数が多いほど1店舗あたり安くなりますか?

必ず安くなるわけではありません。ただし、公開料金を見ると、店舗数に応じたボリュームディスカウントを設けるサービスは実在します。契約前に10店舗、20店舗、50店舗など店舗数ごとの単価を確認してください。

追加店舗の料金だけを確認すればよいですか?

追加店舗料金だけでは不十分です。新店舗の初期設定、投稿、口コミ返信、順位計測、店舗別レポートなども追加される可能性があります。「店舗を1つ増やした場合の月額増加額」を総額で確認しましょう。

複数店舗ならMEOツールのほうが安いですか?

ツールは運用作業を自社で行う前提なので、外注より直接費用を抑えられる場合があります。一方、担当者の作業時間は残ります。料金だけでなく、誰が投稿・口コミ返信・分析・改善を行うかで判断してください。

口コミ獲得の運用だけをツールで補いたい場合は、アンケートから投稿支援までを行うクチコミ増えるくんのように、機能を絞った選択肢と外注費を分けて比較すると判断しやすくなります。

見積もりで最初に聞くべきことは何ですか?

最初に聞くのは、「その料金に含まれる作業と、別料金になる条件を一覧でください」です。「10店舗の場合の月額はいくらですか」だけでは、比較条件がそろいにくいためです。

まとめ

複数店舗のMEO対策料金は、単純な「店舗数×1店舗単価」だけでは判断できません。

見積もりで確認する項目は、次のとおりです。

  • 基本料金
  • 1店舗あたりの料金
  • 店舗数による単価変更
  • 新店舗の初期設定費
  • 投稿・口コミ返信
  • 順位計測
  • レポート・分析
  • 本部向け管理
  • 契約期間

進め方は、まず自社で必要な作業範囲を決め、その条件を複数社へ同じように提示することです。

そのうえで「現在の店舗数」「1年後の店舗数」「契約期間全体」の3つで総額を計算すると、1店舗単価だけでは見えなかった追加費用まで比較できます。

自社の店舗数や運用範囲ではどのような料金設計が適切か判断しにくい場合は、必要な作業を整理したうえでMEO支援会社へ相談すると、過剰なオプションや不足している業務を確認しやすくなります。

参考文献・データ元

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