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【2026年版】採用管理システム(ATS)おすすめ10選|料金・機能・連携を比較

部署:人事・採用担当者部署:経営者・責任者レベル:実践採用DX採用マーケティング、業務効率化
複数の採用管理システムを比較する人事担当者と「10製品×7つの比較軸」を示したATS比較記事のアイキャッチ

採用管理システム(ATS)を比較するとき、機能数や知名度だけで選んでいませんか。自社の採用フローに合わないまま導入すると、導入後もExcelやメールでの二重管理が残ることがあります。

比較を始める前に、次の4点を先に整理しておきましょう。

  • 年間・月間で何人を採用するか
  • 何種類の求人媒体や人材紹介会社(エージェント)を使うか
  • 誰が候補者情報を見るか
  • どこまで採用データを分析したいか

この4点は次の節で挙げる7項目にも含まれており、決まっていれば、製品ごとの違いを自社の条件に照らして読めます。

この記事では、主要なATS10製品を同じ基準で比較します。結論からいえば、万能な1製品を探すより、自社に必要な条件を先に決め、2〜3製品まで絞ってデモ・見積もりを比較する方が選定しやすくなります。比較の7項目、10製品の特徴と公開料金、確認する7つのポイント、候補の絞り方、AI機能の見方、デモ前の準備の順に説明します。

ATSは何から選ぶか:採用人数・チャネル・運用体制で決める

この節では、ATSを比較する前に決めておく7項目を整理します。ATSは、応募者情報を保存するだけのシステムではありません。求人作成、応募者の取り込み、選考進捗、面接日程、候補者への連絡、評価、採用データ分析までを一元管理する基盤です。そのため、機能の多さではなく、自社の採用の進め方に合うかどうかが選ぶ基準になります。

必要な機能は企業によって異なります。たとえば月20人程度の応募を管理する企業と、複数媒体から毎月数百人の応募がある企業では、必要な自動化のレベルが違います。新卒採用でLINEを重視する企業と、中途採用で多数の人材紹介会社を利用する企業でも、適したATSは変わります。

最初に、次の7項目を決めてください。表の「採用チャネル」とは、求人媒体、スカウト、人材紹介会社、リファラル採用(社員の紹介を通じた採用)、自社採用サイトなど、応募者が入ってくる経路のことです。

比較項目 導入前に決めること
採用人数 月間応募数、年間採用数、繁忙期の最大応募数
採用チャネル 求人媒体、スカウト、エージェント、リファラル、自社採用サイト
選考管理 選考ステップ数、面接官数、日程調整を自動化する範囲
候補者連絡 メール、LINE、SMSなど必要な連絡手段
分析 応募経路、通過率、辞退率、採用数、面接官別など必要な指標
権限・連携 現場面接官、経営層、エージェントの閲覧範囲、人事・カレンダー・チャットとの連携
料金・契約 初期費用、月額、オプション、最低契約期間、応募者数による従量課金

右の列が、導入前に決めておく具体的な内容です。

自社に合うATSを選ぶための採用人数、採用チャネル、選考管理、候補者連絡、分析、権限・連携、料金・契約の7項目

図は、採用人数、採用チャネル、選考管理、候補者連絡、分析、権限・連携、料金・契約の7項目を示しています。

7項目のうち「絶対に必要なもの」と「あれば便利なもの」を分けるだけでも、候補製品を大幅に減らせます。

採用業務全体の役割分担や、内製・外注の考え方まで含めて検討する場合は、採用改善の体制構築で確認できます。

ATSおすすめ10選を料金・機能・連携で比較

ここでは2026年8月時点の各社公式情報をもとに、10製品を比較します。まず表で全体を見比べ、そのあとに製品ごとの特徴を確認します。

料金は、公開されている基本料金を記載しています。応募者数、契約期間、オプション、連携サービスによって変わるため、最終的な費用は各社への確認が必要です。

ATS 向いている採用 主な特徴 分析・連携 公開料金の目安
HRMOS採用 中途採用、データ活用 求人・候補者・エージェント・選考を一元管理。面接日程調整の自動化にも対応 求人別・経路別、目標対実績、面接官別分析、Slack連携など 初期費用0円、年間料金は個別提示
sonar ATS by HRMOS 新卒・中途を横断した採用 選考フロー、連絡、予約受付などを自動化 ダッシュボード、リアルタイム集計、クロス集計、各種HRサービス連携 初期費用なし、月額2.2万円〜
HERP Hire 現場社員を巻き込む採用 求人媒体取り込み、選考ステータス、評価、社内コミュニケーション Slack・Chatwork、Google/Outlookカレンダー、各種HRサービス連携 Freeを含む複数プラン。有料料金は要問い合わせ
i-web 新卒採用、大規模採用 新卒・中途を同じシステムで管理。マイページ、面接調整、各種適性検査との連携 ダッシュボード、BI分析、求人媒体・HRサービスとの連携 個別見積もり
ジョブカン採用管理 小規模〜中規模、費用重視 求人、候補者、選考をシンプルに管理 STANDARDでは求人媒体自動連携 無料あり。LITE月8,500円〜、STANDARD月3万円〜
採用一括かんりくん 新卒・中途、LINE活用 候補者、採用フロー、面接予約、タスクを一元管理 LINE、カレンダー、Zoom、媒体取り込み、分析など 月額2万円〜
MOCHICA 新卒・若年層、LINE中心 LINEによる候補者連絡、日程調整、自動アクションに強み 選考状況、ダッシュボード、権限管理、外部連携 現行料金は要問い合わせ
HITO-Linkリクルーティング 複数媒体を使う新卒・中途採用 40種類以上の求人媒体との連携を案内。応募者情報をまとめて管理 カレンダー、Web面接、採用分析・カスタムレポート 月額5万円〜
JobSuite CAREER 中途採用、標準化重視 応募者集約、選考、日程調整、コミュニケーションを一元化 集計・分析、外部サービス連携、カスタマイズ 月額5万円〜(税抜)
RPM 大量採用、多媒体運用 多数の求人媒体から応募者を集約し、振り分けや連絡を自動化 属性・リードタイム分析、SMS・LINE、カレンダーなど 初期40万円〜、月額8.5万円〜、オプション月1万円〜

「向いている採用」の列は、公式情報で確認できる機能をもとに、本記事で整理した目安です。料金の列が「個別提示」「個別見積もり」「要問い合わせ」となっている製品(HRMOS採用、HERP Hireの有料プラン、i-web、MOCHICA)は、金額を横並びで比べられません。見積もりを取って比較します。

HRMOS採用は、求人媒体連携、面接日程調整、エージェント管理に加え、求人別・経路別、目標対実績、面接官別といった分析機能を公式に案内しています。初期費用は0円で、Lite・Standard・Enterpriseの3プランがあります。

sonar ATSは、2025年12月から「sonar ATS by HRMOS」へサービス名称を変更しています。基本プランは月額2.2万円からで、応募者管理、採用フロー、連絡・予約の自動化、ダッシュボード、リアルタイム集計などが含まれます。

HERP Hireは、求人媒体の自動取り込みに加え、Slack・Chatwork、Google・Outlookカレンダーなどとの連携に対応しています。プランによって日程調整や分析、データ連携などの範囲が異なるため、必要な機能を先に決めてから比較しましょう。

i-webは、新卒・キャリア採用に加え、第二新卒、アルムナイ、タレントプールにも対応しています。求人媒体、LINE、SMS、適性検査、HRサービスなどとの連携や、応募経路別・選考フェーズ別の分析機能を公式に案内しています。料金は、規模やオプションによる個別見積もりです。

ジョブカン採用管理には、月間新規候補者30人までの無料プランがあります。50人までの場合は、求人媒体自動連携なしのLITEが月8,500円、媒体自動連携ありのSTANDARDが月3万円です。応募者数が増えると、料金も段階的に変わります。

採用一括かんりくんは月額2万円から利用でき、候補者管理、採用フロー設計、面接予約、権限設定、LINE、カレンダー、媒体自動取り込み、分析などを組み合わせられます。

MOCHICAは、LINEでの候補者コミュニケーションを中心に、自動アクション、選考ステータス、カレンダー、ダッシュボード、メール、権限管理などを提供しています。旧公式記事には月2.5万円からの料金案内がありますが、現行の公式トップページでは料金を確認できません。導入を検討する際は、最新の見積もりを取得してください。

HITO-Linkリクルーティングは、公式サイトで40種類以上の求人媒体との連携を案内しています。新卒・中途の一元管理、面接予約、カレンダー、Web面接、評価、レポートなどにも対応し、料金は月額5万円からです。

JobSuite CAREERは、中途採用を中心に、応募者集約、選考管理、日程調整、コミュニケーション、集計・分析、外部サービス連携を備えています。月額料金は5万円からです。

RPMは、応募者の自動振り分け、面接スケジュール、連絡、属性別分析、リードタイム分析などを基本機能として案内しています。基本料金は初期40万円、月額8.5万円からで、SMS・LINE、カレンダーなどはオプション構成があります。

ATSを比較するときに確認する7つのポイント

ここからは、デモや見積もりの場で何を確認するかを7つに分けて説明します。最初に決めた7項目に、1つずつ対応しています。

1.応募者数は「繁忙期の最大件数」で見る

年間の応募者数だけではなく、最も応募が集中する月を基準にしてください。応募者数によって料金プランや登録上限が変わるATSでは、通常月は安価でも、採用の繁忙期に上位プランが必要になる場合があるためです。

「月間平均100人」ではなく、「通常月50人、繁忙期300人」のように把握しておくと、プランごとの比較がしやすくなります。

2.求人媒体は連携数だけでなく、自社が使う媒体への対応で確認する

連携できる媒体の数が多くても、自社で重要な求人媒体やスカウトサービスに対応していなければ意味がありません。

現在使っている媒体、今後使う可能性が高い媒体、人材紹介会社、自社採用サイトを一覧にしましょう。そのうえで、それぞれが「自動連携」「CSV取り込み」「手入力」のどれになるかを確認します。

3.面接日程調整をどこまで自動化できるか確認する

候補者への候補日の提示だけでなく、GoogleカレンダーやOutlookとの同期、Web面接URLの発行、面接官の割り当て、リマインドまで確認します。

特に面接件数が多い企業では、この違いが採用担当者の作業量に直結します。

4.候補者との連絡手段を採用対象に合わせる

中途採用でメール中心なら、テンプレートや一括送信、自動送信が重要です。一方、新卒採用ではLINEを中心としたコミュニケーションを検討する企業もあります。

ATSを選ぶ前に、「候補者が普段確認する連絡手段」と「社内で管理したい履歴」を決めておきましょう。

5.分析画面で「自社が改善したいKPI」を表示できるか確認する

分析機能があるかどうかを見るだけでは不十分です。改善したい対象によって、必要な指標が変わるためです。

たとえば、採用チャネルを改善したい企業なら、次の指標まで追えるかを確認します。

  • 応募経路別の応募数
  • 書類通過率
  • 面接通過率
  • 内定率
  • 承諾率
  • 採用人数

面接の品質を改善したい場合は、面接官別の通過率や評価傾向まで確認できるかを見ます。

6.権限設定と外部システム連携を確認する

ATSでは、応募者の履歴書、職歴、評価など重要な個人情報を扱います。採用担当者だけでなく、現場面接官、役員、人材紹介会社などが利用する場合は、「誰が、どの候補者の、どの情報まで見られるか」を設定できるかを確認してください。

入社決定後にSmartHRなどの人事・労務システムへデータを渡す場合は、CSVなのか、APIなどで連携できるのかも確認します。

7.料金は月額ではなく「必要機能を含めた総額」で比較する

基本料金が安くても、求人媒体連携、LINE、分析、API、追加アカウントなどがオプションになる場合があります。比較するときは、次の式で1年間の費用をそろえてください。

年間総額=初期費用+基本料金12か月分+必須オプション+追加アカウント等の費用

ATSの年間総額を初期費用、月額料金12か月分、必須オプション、追加費用で比較する考え方

図は、年間総額が初期費用、月額料金12か月分、必須オプション、追加費用でできていることを示しています。

同じ条件で3社程度から見積もりを取ると、価格差の理由も判断しやすくなります。

自社の重視条件から、ATSを2〜3製品に絞るには

10製品すべてのデモを見る必要はありません。自社の最重要条件から、最初の候補を2〜3製品に絞ります。

10種類のATS候補を7つの条件で比較し、2〜3製品へ絞ってデモと見積もりへ進む選定フロー

図は、10製品の候補を7つの条件で比べて2〜3製品に絞り、デモと見積もりへ進む流れを示しています。

次の表は、重視する条件ごとに、最初に比較したい候補をまとめたものです。

重視する条件 最初に比較したい候補
小規模から低コストで始めたい ジョブカン採用管理、採用一括かんりくん、sonar ATS by HRMOS
新卒採用を本格運用したい i-web、MOCHICA、sonar ATS by HRMOS
現場社員を採用へ巻き込みたい HERP Hire
複数媒体の応募者をまとめたい HITO-Linkリクルーティング、RPM
採用データを細かく分析したい HRMOS採用、sonar ATS by HRMOS、i-web、RPM
中途採用をシンプルに標準化したい JobSuite CAREER
LINEを中心に候補者対応したい MOCHICA、採用一括かんりくん

複数の行に出てくる製品は、複数の条件に当てはまる候補です。ただし、ここでの分類は優劣を示すランキングではありません。公式に確認できる機能と、想定する運用条件を照合した、選定の入口です。

最終判断では、自社の実際の選考フローをデモ環境で再現してください。

AI機能は「あるか」ではなく、どの判断をAIへ任せるか確認する

2026年のATSでは、求人作成、応募書類の確認、面接などにAIを活用する機能が増えています。ただし、AI機能の数だけでATSを選ぶべきではありません。

厚生労働省は、AIを使う場合を含め、採用選考では「応募者に広く門戸を開くこと」「応募者の適性・能力に基づいた採用基準とすること」という公正採用の基本的な考え方を守る必要があるとしています。

AI採用に関する2023年の研究では、552人の求職者を対象とした調査で、回答時間の短縮などがメリットとして評価されました。一方で、人間的なニュアンスの不足、精度・信頼性、透明性などへの懸念も確認されています。

AI搭載ATSでAIに任せる情報整理や日程調整と、人が残す採用基準・例外・最終判断を比較した図

図は、AIに任せる情報整理や日程調整と、人が残す採用基準・例外・最終判断の分担を示しています。

この分担を決めるために、AI搭載ATSでは次の5点を確認してください。

  • AIが提案だけを行うのか、自動判定まで行うのか
  • 判定根拠を採用担当者が確認できるか
  • 人間が結果を修正・再判断できるか
  • どの応募者データをAI処理へ使用するか
  • 公正採用や個人情報保護に関する社内ルールを適用できるか

「AIがあるから選ぶ」のではなく、「どの業務を自動化し、どの判断を人に残すか」で各製品を評価しましょう。

ATSのデモ・見積もり前に用意するチェックリスト

各社に問い合わせる前に、次の12項目を書き出しておくと比較が速くなります。ここまでの比較項目に沿った内容に、採用区分、移行するデータ量、導入希望日などの実務情報を加えています。

  • 月間応募者数と繁忙期の最大応募者数
  • 年間採用予定人数
  • 新卒・中途・アルバイトなどの採用区分
  • 現在利用している求人媒体・スカウトサービス
  • 利用している人材紹介会社数
  • 採用に参加する社員数と必要な権限
  • Google・Microsoft等のカレンダー環境
  • LINE、Slack、Teamsなど連携したいツール
  • 現在集計している採用KPI
  • 1年間で使える予算
  • 現在のExcelや既存ATSから移行するデータ量
  • 導入希望日

同じ条件表を各社に渡し、同じ採用フローでデモを依頼すると、機能差を比較しやすくなります。

まとめ:条件を決めてから、2〜3製品で比べる

採用管理システム(ATS)は、「一番高機能な製品」ではなく、「自社の採用人数、チャネル、選考フロー、分析要件、運用体制に合う製品」を選ぶことが大切です。特に、求人媒体の連携方法、候補者への連絡、日程調整、分析項目、権限、オプションを含めた総額は、導入後の使いやすさに直結します。

選定を始める前に、ATSで採用担当者の作業をどこまで減らし、候補者対応や採用改善へ時間をどれだけ振り向けたいのかも決めておきましょう。

最初の一歩は、現在の採用業務を書き出し、7つの比較項目を「必須」「できれば必要」「不要」の3段階に分けることです。その条件から2〜3製品へ絞り、同じシナリオでデモと見積もりを比較します。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

‹ 親記事: 採用改善の体制構築、何から着手すべきか?内製・外注・ハイブリッドの判断基準と進め方

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