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オウンドメディアの記事からどこへ誘導する?100サイトのサービス・料金・事例・問い合わせ導線を調査

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践
オウンドメディア記事から受け皿への直接リンクがある企業60%に対し、3クリック以内では87%が何らかの受け皿へ到達できた調査結果を示すアイキャッチ

[独自調査] Report ID: SBR-2026-016

公開日:2026年9月21日 著者:菊地 将

要旨

本記事では既存調査の広い観測とは役割を分け、105サイトの記事詳細ページを実際に確認し、そのうち導線を追跡できた100サイトを対象に、サービス・料金・導入事例・比較・FAQ・問い合わせの6種類のページへ何クリックで到達できるかを調べました。結果、記事本文・CTA・記事末など記事固有の「直接リンク」が6種類のいずれかにある企業は60%でした。一方で、ヘッダー・フッターの共通メニューやホームページも含めて追うと、100社中87社で最大3クリック以内に少なくとも1種類の受け皿へ到達できました。3クリック以内の到達率は、サービス83%、問い合わせ73%、導入事例51%、FAQ37%、料金23%、比較7%でした。調査対象の105サイトは無作為抽出ではなく、既存調査で確認済みだった記事詳細ページをそのまま再利用したものであり、日本企業全体を代表する値ではありません。

調査概要

  • 対象:オウンドメディアの記事詳細ページ
  • 期間:2026年9月19日
  • 方法:記事ページを起点とした導線の実地追跡
  • サンプル:105サイト(うち100サイトで導線確認)

記事を読んだ人を、その次にどこへ誘導するか。サービスページなのか、料金ページなのか、導入事例なのか、それとも問い合わせなのか。記事単体ではなく、読了後にどの受け皿(記事の次に読者が進むページ)へつなぐかまで含めて設計したい担当者は多いはずです。ただ、他社の記事が実際にどこへつながっているのかが分からなければ、自社の導線を決める材料がありません。

そこで、105サイトの記事詳細ページを実際に確認し、そのうち導線を追跡できた100サイトを対象に、記事から6種類のページ(サービス・料金・導入事例・比較・FAQ・問い合わせ)へ何クリックで着けるかを調べました。当社には47,967社規模の企業Webサイトを収録・分析した独自企業データベースがありますが、本記事ではその広い観測とは役割を分け、記事から受け皿までの導線を詳しく追う調査に絞っています。

結果、記事本文・CTA・記事末など記事固有の「直接リンク」が6種類のいずれかにある企業は60%でした。一方、ヘッダー・フッターの共通ナビ(共通メニュー)やホームページも含めて追うと、100社中87社が最大3クリック以内に少なくとも1種類の受け皿へ着けました。

3クリック以内の到達率は、サービス83%、問い合わせ73%、導入事例51%、FAQ37%、料金23%、比較7%でした。サービスと問い合わせは比較的近く、料金・FAQ・比較は3クリック以内で到達を確認できなかった企業が多数を占めました。つまり、すべての受け皿を記事から直接つなぐ企業が多数派というわけではありません。

本記事では、直接リンクの有無、リンク位置、各受け皿への到達クリック数、代表的な導線パターンを順に示し、自社の記事後の導線を決めるための材料を整理します。なお、今回の調査は導線の実態を確認したものであり、特定の導線が問い合わせや受注にどれだけ効くかは測っていません。

記事からリード(見込み顧客)を獲得するまでの一般的な導線設計・CTA・リードマグネット・フォーム最適化の考え方は、姉妹記事「オウンドメディアの集客導線とは?記事からリード獲得までを設計する全体像とCTA・リードマグネット・フォーム最適化の基本」で扱っています。本記事は、他社の記事が実際にどこへつながっているかという市場実態の調査に範囲を限っています。

調査方法:105サイトの記事から最大3クリックまでの導線を確認し、100サイトで判定できた

結果の数値は、次の条件で集めたものです。調査日は2026年9月19日で、対象はオウンドメディアの記事詳細ページ105件です。47,967社規模の独自企業データベースは、企業Webサイトを広く観測するための調査基盤です。今回の105件は、それとは別に、記事から受け皿ページまでの実際の導線を詳しく追跡するための実査対象です。

対象のURLは、別の調査(公開日表示・CTA配置)で実在する記事詳細ページとして確認済みのものをそのまま再利用しており、企業・記事URLの再探索は行っていません。ただし、受け皿ページへの導線データはすべて、今回あらためて記事ページを開いて確認したものです。

105サイトのうち、記事本文と導線を確認できた100サイト(95.2%)を分析対象としました。残る5サイトは記事本文を確認できなかったため、以降の集計から除外しています。以降の数値は、この100社を分母としています。

調べた受け皿は次の6種類です。

  • サービスページ:自社サービス・プロダクトを具体的に説明するページ(単なる会社トップページは含めない)
  • 料金ページ:価格・費用・料金体系・プランのページ
  • 導入事例:顧客事例・導入企業・お客様の声のページ
  • 比較ページ:競合・プラン・選択肢等を明示的に比較するページ
  • FAQ:よくある質問・Q&A「ページ」(記事内に埋め込まれ、別ページへのリンクを伴わないQ&Aは対象外)
  • 問い合わせ:問い合わせ・相談・資料請求・見積り依頼等のコンバージョンページ(採用ページ、セルフサインアップ登録は対象外)

調査は、次の2段階で行いました。

  1. 第1段階:記事本文・記事内CTA・記事末など記事固有の導線から1クリックで遷移できるリンクを「直接リンク」として判定しました(ヘッダー・フッターの共通ナビにのみ存在するリンクは直接リンクに含めていません)。
  2. 第2段階:直接リンクがなかった項目について、記事ページを0ステップとして、実在するサイト内リンクだけをたどり、最大3クリックまでの到達ステップを調べました(記事→ホーム→サービスなら2クリック、記事→ホーム→サービス一覧→個別サービスなら3クリック)。

URLの推測入力、検索エンジン、サイト外検索、sitemapの記載だけに基づく判定は行っていません。3クリック以内でリンク経路を確認できなかった項目は「未到達」、ページの表示方式などの理由で確認できなかった項目は「判定不能」として区別して集計しました。

記事から直接リンクしている企業はどれくらいか

まず、記事固有の直接リンクがどの受け皿にどれだけ張られているかを見ます。100社について、6種類の受け皿ページへの直接リンク率は次のとおりです。

受け皿 直接リンクあり 直接リンクなし 判定不能
サービスページ 48.0% 49.0% 3.0%
料金ページ 2.0% 98.0% 0%
導入事例 11.0% 88.0% 1.0%
比較ページ 4.0% 94.0% 2.0%
FAQ 1.0% 97.0% 2.0%
問い合わせ 30.0% 67.0% 3.0%

6種類のいずれかへ記事固有の直接リンクがある企業は60/100社(60.0%)で、残る40/100社(40.0%)では、記事ページ内にこれら6種類への直接リンクを確認できませんでした。

直接リンクがある場合も、その大半はサービスページ(48.0%)と問い合わせページ(30.0%)に集中していました。料金・比較・FAQへの直接リンクは、今回の調査範囲ではごくわずか(それぞれ2.0%、4.0%、1.0%)です。

直接リンクは記事のどこに置かれているか

直接リンクが1つ以上確認できた60社について、リンクの位置の分布は次のとおりです(重複カウント可)。

位置 該当社数 割合
記事末 40 66.7%
本文中 38 63.3%
記事冒頭 13 21.7%
サイドバー 4 6.7%
追従・フローティング 0 –

記事末(40社、66.7%)と本文中(38社、63.3%)への配置が中心で、記事冒頭(13社、21.7%)やサイドバー(4社、6.7%)は少数派でした。1社が複数の位置にリンクを置くことがあるため、割合の合計は100%を超えます。

追従・フローティング型の導線は、今回の調査方法(静的なページ取得)では明確に確認できた例がなく、0社でした。これは存在しないという意味ではなく、検出できなかったという意味です。

6種類の受け皿へ、記事から3クリック以内で着けるか

直接リンクがなくても、共通ナビやホーム経由で受け皿へ着ける企業があります。そこで、直接リンクの有無にかかわらず、各受け皿へ記事から最短で何クリックで着くかを集計しました。

オウンドメディア記事から3クリック以内で到達できた割合を、サービス83%、問い合わせ73%、導入事例51%、FAQ37%、料金23%、比較7%で比較したグラフ

図のとおり、3クリック以内の到達率は受け皿によって大きく異なります。

次の表は、100社を分母に、各受け皿へ記事から最短で何クリックで着くかをまとめたものです。1クリックの内訳は、記事固有の直接リンクと、ヘッダー・フッター等の共通ナビ経由に分けています。

受け皿 直接リンク 共通ナビ経由(1クリック) 2クリック 3クリック 3クリック以内の到達率 未到達 判定不能
サービス 48 13 21 1 83.0% 15 2
問い合わせ 30 24 19 0 73.0% 20 7
導入事例 11 19 13 8 51.0% 41 8
FAQ 1 15 16 5 37.0% 54 9
料金 2 10 8 3 23.0% 68 9
比較 4 0 3 0 7.0% 82 11

数値は社数(=%、分母100社)です。サービスと問い合わせは、3クリック以内に着く企業が多数でした。料金と比較は、直接リンクが少ないだけでなく、3クリック以内でもリンクを確認できなかった企業が多数を占めました(未到達は料金68社、比較82社)。

直接リンクの率だけでは、導線の実態を測れないことも分かります。FAQは直接リンクが1%でしたが、共通ナビや多段階経由を含めると37%まで上がります。料金も直接リンク2%に対して、3クリック以内の到達は23%でした。

到達できた経路は、何クリックのものが多いか

次に、6種類の受け皿と100社の全組み合わせで、到達できた経路が何クリックのものだったかを見ます。

100社6分野の600項目について、直接リンク96、共通ナビ1クリック81、2クリック80、3クリック17、未到達280、判定不能46に分けた到達ステップ分布

図には、直接リンクだけでなく、共通ナビや2〜3クリックの経路で到達できたケースも多く含まれています。

6種類×100社=600項目のうち、3クリック以内に到達を確認できたのは274項目(45.7%)、未到達は280項目(46.7%)、判定不能は46項目(7.7%)でした。到達を確認できた274項目のステップ別内訳は次のとおりです。

ステップ 項目数 到達確認項目に占める割合
1クリック(直接リンク) 96 35.0%
1クリック(共通ナビ経由) 81 29.6%
2クリック 80 29.2%
3クリック 17 6.2%

最も多いのは直接リンクの96項目(35.0%)ですが、共通ナビ経由の81項目(29.6%)と2クリックの80項目(29.2%)が近い水準で続きます。到達を確認できた項目の過半は、直接リンク以外の経路でした。

2クリックで到達した80項目のうち、最初にたどったのはホーム(トップページ)が59項目、会社概要・サービスサイトなどその他のページが21項目でした。3クリックで到達した17項目では、ホーム経由が10項目、その他が7項目でした。

直接リンクがなくても、受け皿に着けるのか

記事固有の直接リンクがなくても、共通ナビやホーム、サービス一覧を経由して2〜3クリックで受け皿へ着けるケースがあります。

記事からサービスへ1クリック、ホーム経由で導入事例へ2クリック、サービス一覧経由で料金へ3クリックで到達する多段階導線の例

企業単位でみると、記事固有の直接リンクがある企業は60%でした。一方、共通ナビやホームページなども含めて確認すると、3クリック以内にいずれかの対象ページへの経路を確認できた企業は87%でした。

6種類すべてに直接リンクがなかった40社のうち、27社(67.5%)は共通ナビまたは多段階のリンクで少なくとも1種類の受け皿に着け、そのうち23社は2〜3クリックの経路でした。受け皿ごとにみると、100社のうち46社(97項目)で、「記事からの直接リンクはなかったが、2〜3クリックでその受け皿に到達できた」ことを確認しています。

一方、6種類すべてで3クリック以内に到達を確認できなかった企業は11社ありました(このほか、到達を確認できず一部が判定不能の企業が2社)。「直接リンクなし」は、対象ページへの経路がないことを意味しません。記事内に直接リンクがなくても、ホームや共通ナビを経由して対象ページへ進める企業が確認されました。ただし、読者が記事から「何を探しているか」をたどって迷わず行き着けるかどうかまでは、この調査では測っていません。

どんな組み合わせで受け皿に着ける企業が多いか

到達を確認できた受け皿(直接リンク・共通ナビ・2〜3クリック経由を合算)の組み合わせで、100社を分類すると次のとおりです。

パターン 該当社数
サービス+導入事例+問い合わせ 14
到達を確認できず(未到達・判定不能) 13
サービス+料金+導入事例+FAQ+問い合わせ 12
サービス+問い合わせ 12
サービスのみ 11
サービス+導入事例+FAQ+問い合わせ 10
サービス+FAQ+問い合わせ 8
サービス+料金+導入事例+問い合わせ 5
その他(各2社以下の組み合わせ) 15

最も多いのは「サービス+導入事例+問い合わせ」の14社で、「サービス+料金+導入事例+FAQ+問い合わせ」と「サービス+問い合わせ」が各12社で続きます。到達を確認できなかった企業も13社ありました。表に個別に示した組み合わせは、到達を確認できなかった場合を除き、いずれもサービスページを含みます。

経路の面では、代表的なパターンは次の3つです。

  • サービスサイトのトップ経由型:記事→サービスサイト(または製品サイト)のトップ→料金・事例・よくある質問(2クリック)。例:ある人事労務ソフトの解説記事から、サービスサイトのトップを経由して料金・事例・FAQへ届く構成
  • 共通ナビ経由型:記事→ヘッダー・フッターの「料金」「導入事例」「よくある質問」「お問い合わせ」(1クリック)。記事内には直接リンクがなくても、共通ナビが受け皿の入口になっている構成
  • サービス一覧経由型:記事→サービス・製品一覧→個別サービスの料金・費用ページ(3クリック)。複数の製品を持つ企業で確認された構成

直接リンクのみで分類した場合の代表パターンは「直接リンクなし」40%、「サービスのみ」25%、「問い合わせのみ」10%でした。ただし、多段階の経路まで含めると、「直接リンクなし」の企業の過半は少なくとも1種類の受け皿に着けます(内訳は前の節のとおりです)。

自社の記事は、どこへ誘導すればよいか:100サイトの実測から言えること

今回の調査だけから、特定の受け皿やクリック数がコンバージョン率(問い合わせなどの成果に至る割合)を最大にするとまでは言えません。一方で、100サイトの実測から、記事後の導線を設計する際に参考にしやすい傾向は読み取れます。以下は、その傾向をもとに当社が考えた判断の目安です。

まずサービス・問い合わせへの経路を短くする

3クリック以内の到達率は、サービス83%、問い合わせ73%で、この2種類が上位でした。記事を読んだあとに「この会社は何を提供しているのか」「相談したい場合はどこへ進むのか」を確かめる経路は、比較的短いサイトが多いと言えます。

記事固有の直接リンク率でも、サービス48%、問い合わせ30%で他の受け皿より高く、記事から直接つなぐ先として選ばれやすいと考えられます。まず確認したいのは、この2つへの経路が短いかどうかです。

導入事例は次の検討材料としてつなぐ

導入事例は、3クリック以内で51%が到達可能でした。サービス詳細の次に「実際に誰が使っているのか」「どんな成果や活用例があるのか」を確かめたい読者の受け皿として、半数ほどのサイトで経路が用意されています。

記事から必ず直接リンクする必要があるとは限りません。サービスページや共通ナビ経由で無理なく着ける状態にしておけば、検討を進める導線として機能しやすくなると考えます。

料金・FAQ・比較は、必要な読者が辿れる状態をつくる

料金は23%、FAQは37%、比較は7%が3クリック以内で到達可能でした。サービスや問い合わせに比べて到達率が低く、記事から直接案内する企業も少数です。

そのため、すべての記事から料金・FAQ・比較へ直接リンクするよりも、サービス詳細や共通ナビなどを経由して、必要な読者が2〜3クリック以内で辿れる構造にしておく方が現実的だと考えます。

直接リンクがなくても、共通ナビやホーム経由でつながる

「直接リンクがなくても、受け皿に着けるのか」の節で見た60%と87%の差から、記事内リンクだけで導線を完結させる必要はないと考えます。記事→ホーム→サービス、記事→サービス一覧→個別サービス、記事→共通メニュー→問い合わせといった多段階の経路で受け皿に着ける企業が確認されています。

実務では、次の順序で確認すると整理しやすくなります。

  1. 記事からサービスページへ1〜2クリックで進めるか
  2. 問い合わせ・相談への経路が分かりやすいか
  3. 検討を深めたい読者が導入事例へ進めるか
  4. 料金・FAQ・比較などの判断材料へ2〜3クリック以内で辿れるか
  5. 記事内に直接リンクがなくても、共通ナビやホーム経由で迷わず到達できるか

「記事末に問い合わせボタンを置く」だけで終わらせず、記事を読み終えた読者が次に知りたい情報へ進める受け皿を、段階的に用意しておくこと。これが、この調査から導ける実務上の示唆です。

参考情報:1,000社の受け皿ページ保有率(記事起点の実測とは別のデータ)

本記事の主要な調査とは別に、2026年9月14日に1,000社を対象として確認した、各ページの保有状況に関する過去の実測データを参考として付記します。各項目の割合は、その項目について判定可能だった企業を有効母数として集計しています。比較ページを持つ企業は7.97%、料金ページは19.34%、問い合わせ・相談への導線は53.70%でした。

この調査は「受け皿ページ自体が存在するか」を企業単位で判定したもので、記事からその受け皿へ実際に直接リンクが張られているかどうかは判定していません。本記事の主要な結論は、105サイト(実測100サイト)を対象とした記事起点の導線実測データに基づいており、この1,000社のデータは背景情報として参照するにとどめます。

分析の限界と、今回分からなかったこと

今回の分析には、次のような限界があります。数値は、この範囲の調査結果として読んでください。

  • 調査対象の105サイトは無作為抽出ではなく、既存調査で確認済みだった記事詳細ページをそのまま再利用したものです。日本企業全体を代表する値ではありません。
  • 判定は企業ごとに代表的な記事1本を確認した結果であり、その企業が運営する記事すべてを網羅的に確認したものではありません。
  • 3クリックの探索は、サイト内の全リンクを網羅したものではありません。ホーム・共通ナビ・サービス/事例/料金などの優先度が高いページを1社あたり最大約25ページたどった範囲での確認です。「未到達」は「その範囲で確認できなかった」という意味であり、到達できないことの証明ではありません。実際の到達率は本記事の値より高い可能性があります。
  • 記事と同じドメイン(サブドメインを含む)内のリンクだけをたどっています。製品サイトが別ドメインにある企業では、別ドメインへ移ったあとの導線までは追っておらず、到達率が低めに出ている可能性があります。
  • ページの取得は静的なHTMLの読み取りです。JavaScriptで描画されるメニューは見落とす場合があるほか、一部サイトは自動取得を遮断しており、判定不能(46項目、11社に関連)としています。
  • 受け皿ページの種類は、リンク文言・URL・ページタイトルによる判定に、目視での誤検出除外を加えたものです。ページ本文まで精査した分類ではありません。共通ナビか否かも、HTML上の位置(header/nav/footer等)からの推定です。
  • 記事の直接リンクなしでも共通ナビ等から到達できる場合の「1クリック」と、読者が実際にその導線を見つけて使うかどうかは別の問題であり、導線の見つけやすさは今回の調査範囲外です。
  • 追従・フローティング型の導線は、静的なページ取得という調査方法の制約上、正確な検出ができていません。実際にはさらに多くの企業で実装されている可能性があります。
  • 受け皿ページへの直接リンクの有無や個数が、実際のコンバージョン率・受注率に与える効果そのものは、今回の分析範囲には含めていません。
  • 参考情報として掲載した1,000社のデータは、確認項目・方法が今回の実測とは異なるため、数値を直接比較することはできません。

自社の記事後の導線を確認するときのチェックポイント

今回の結果からは、記事後の導線を「直接リンクがあるか」だけでなく、「必要な受け皿へ何クリックで着けるか」まで確認する方が実態に近くなると考えます。次の7項目で、自社の記事を点検できます。「自社の記事は、どこへ誘導すればよいか」の節の5つの確認順に、記事内の導線の置き方に関する2項目(本文中の導線、検討段階に応じた出し分け)を加えたものです。

  • 記事からサービスページへ1〜2クリックで進めるか
  • 問い合わせ・相談ページへ迷わず進めるか
  • 導入事例へ進み、具体的な利用イメージを確認できるか
  • 料金・FAQ・比較など、検討時に必要になる情報へ2〜3クリック以内で辿れるか
  • 記事内に直接リンクがない場合でも、共通ナビやホームから自然に進めるか
  • 記事末だけでなく、本文中にも文脈に合うサービス・事例への導線があるか
  • 読者の検討段階に応じて、案内する受け皿を分けているか

点検では、「記事から何を直接リンクするか」と「サイト全体として、どの受け皿へ何クリックで着けるか」を分けて確認しましょう。直接リンクがなくても着ける受け皿と、着けない受け皿を区別できます。

CTAそのものの位置・個数・種類については、姉妹記事「オウンドメディアの記事内CTAはどこに何個置く?105サイトの配置パターン・案内先を調査」の考え方とも組み合わせて確認すると整理しやすくなります。

まとめ

105サイトの記事詳細ページを確認し、導線を追跡できた100サイトについて、記事からサービス・料金・導入事例・比較・FAQ・問い合わせへの到達経路を実測しました。分かったことは次の2点です。

1つ目は、記事固有の直接リンクが6種類のいずれかにある企業は60%にとどまる一方、ヘッダー・フッターの共通ナビやホーム経由も含めると、100社中87社が3クリック以内に少なくとも1種類の受け皿へ着けたことです。

2つ目は、3クリック以内の到達率に受け皿ごとの差があったことです。サービス83%、問い合わせ73%、導入事例51%、FAQ37%、料金23%、比較7%で、サービスと問い合わせが近く、導入事例が続きます。料金・FAQ・比較は到達率が低く、3クリック以内で到達を確認できなかった企業が多数でした。料金とFAQは、着ける場合も共通ナビやサービスページなどを経由する経路が大半でした。

この結果から、記事後の導線は、すべての受け皿へ直接リンクするよりも、まずサービス・問い合わせへの経路を短くし、導入事例・料金・FAQ・比較は読者の検討段階に応じて2〜3クリック以内で辿れる状態にしておく考え方が整理しやすいでしょう。

「記事からどこへ誘導するか」を単独で考えず、記事、サービスページ、導入事例、料金、FAQ、問い合わせまでを一つの検討導線としてつなげて点検しましょう。

最初の一歩は、自社の記事からサービスページと問い合わせページへ何クリックで着けるかを確かめることです。

参考文献・データ元

この記事で参照した情報を確認できます。

本記事の主要な数値(105サイト対象・100サイト実測)は、2026年9月19日に実施した記事ページの実測調査に基づくものです。到達ステップは、記事ページから実際のサイト内リンクを最大3クリックまでたどって確認しています。本文中に使用した外部の調査・文献はありません。

当社の独自企業データベースは47,967社規模で、参考情報として付記した1,000社は、そのデータベースから固定条件で抽出した企業群です。47,967社全件について記事から受け皿までのクリック導線を追跡したものではありません。

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