検索ブランド相談室 | 検索と評判の専門メディア

AI Overviewsを消したい!AI検索表示は削除できる?できない?正しい対処法を解説

部署:マーケティング担当者部署:経営者・責任者レベル:実践AIOAI検索

AI Overviewsは消せる?削除できる条件と、表示を改善する実践方法

社名やサービス名を検索したとき、AI Overviewsに古い情報やネガティブな内容が表示されていると、「この表示を消せないか」と考えるのは自然なことです。取引先や求職者が目にする内容であれば、営業・採用・ブランド評価への影響も無視できません。

結論からいうと、企業がAI Overviewsそのものを任意に停止したり、気に入らない要約を直接削除したりすることは原則できません。ただし、明確な誤情報や権利侵害がある場合は、申告・削除対応の対象になり得ます。また、引用される公開情報を整えることで、表示内容が変わる可能性はあります。

この記事では、削除できるケースとできないケースを分けたうえで、企業が取り組める表示改善の手順を、今日から6か月までの流れで解説します。なお、用語は次の意味で使います。

  • AI Overviews:Google検索に表示されるAI要約機能


  • AIO:AI Optimization(AI最適化)。AI検索に正しく理解・引用されやすい情報環境を整える施策


関連して、「【独自調査】AIO引用元観測レポート 2026年7月6日」、「AI検索の記事更新頻度は?古い記事を情報鮮度で見直す方法」、「AI検索の「信頼性シグナル」とは何か?AIが企業情報をどう判断するか、全体像を整理する」もあわせてご覧ください。

AI Overviewsは企業側で消せる?まず結論

AI OverviewsはGoogle検索が検索語に応じて生成する要約であり、企業が管理画面からオン・オフを切り替えられるものではありません。企業の要望だけで要約全体を削除する仕組みもありません。

ここで注意したいのは、「非表示」という言葉が2つの別のことを指す点です。1つは、ユーザー自身が自分の画面で見えにくくすること。もう1つは、企業についての要約を検索結果から消すことです。次の表は、立場ごとにできることとできないことを整理したものです。

立場できることできないこと
一般ユーザーブラウザ拡張機能などで自分の画面上から見えにくくする他のユーザーの検索結果や企業評価への影響をなくす
企業・サイト運営者自社の公開情報を修正し、誤情報を申告するAI Overviews全体を任意に停止・編集する

企業が考えるべきなのは、単純な非表示ではなく、問題となる情報源の修正と評価の改善です。次の節では、削除や修正を求められるケースと、難しいケースを分けて見ていきます。

削除できる可能性があるケースと、難しいケースの見分け方

AI Overviewsの内容が自社に不都合だからという理由だけでは、削除される可能性は高くありません。一方、客観的な問題がある場合は、元情報の修正やGoogleへの申告を検討できます。

deletion process

最初に、誤情報や権利侵害なのか、評価・意見の問題なのかを切り分けます。次の表は、ケースごとの対応の可能性と、最初に行うことをまとめたものです。

ケース対応の可能性最初に行うこと
事実と異なる情報修正・申告の余地がある誤りを特定し、正しい一次情報と根拠を用意する
個人情報・著作権・名誉などの権利侵害法的・ポリシー上の対応対象になり得る該当箇所、権利、証拠を整理して正式窓口を確認する
情報が古い間接的な改善が期待できる公式ページと引用元を更新する
評価や口コミが気に入らない原則として削除は難しい事実説明、顧客対応、第三者評価の改善を進める
競合と比較されている原則として削除は難しい自社の違い・実績・選ばれる理由を明文化する

表の上2行のように、事実の誤りや権利侵害は修正・申告の対象になり得ます。情報が古い場合は、公式ページと引用元の更新で間接的な改善を目指します。下2行の評価や比較は原則として削除が難しいため、公開情報を改善して対応します。

法的問題が疑われる場合は、通常のAIO対策だけで処理せず、必要に応じて弁護士などの専門家へ相談してください。相談の前に、表の2行目にあるとおり、該当箇所、権利、証拠を整理しておくと、状況を伝えやすくなります。

AI Overviewsはどんな情報から作られるのか

この節では、要約がどのような情報をもとに作られるかを確認します。仕組みが分かると、自社ページを直すだけでは思いどおりにならない場合がある理由が見えてきます。

AI Overviewsは、検索語に関連する複数のWeb情報をもとに、回答の要点をまとめて表示する機能です。従来の検索結果がリンクの一覧を中心としていたのに対し、AI Overviewsでは要約自体がユーザーの最初の情報接点になります。

主な情報源には、公式サイト、ニュース、業界メディア、レビューサイト、第三者の解説記事などがあります。要約は固定文ではなく、検索語や参照情報の変化に応じて変わる可能性があります。

review deletion

このように複数の公開情報を参照する可能性があるため、自社サイトだけを直せば必ず望む内容になるとは限りません。自社ページが検索結果に出ないようにしても、外部の情報をもとに要約が生成される可能性は残ります。この点は、次の節で扱うnoindexやrobots.txtにも関わります。

noindexやrobots.txtで非表示にできる?

noindexやrobots.txtは、AI Overviews全体を停止するスイッチではありません。

robots.txtは主にクローラーのアクセスを制御する仕組みです。noindexは対象ページを検索結果へ掲載しないよう伝えるための指定です。いずれも自社ページの扱いには関係しますが、外部サイトやニュース、口コミなど別の情報源をもとにAI Overviewsが生成される可能性は残ります。

さらに、不都合な情報があるという理由だけで自社の重要ページをnoindexにすると、正確な公式情報まで検索から届きにくくなるおそれがあります。技術設定を変更する前に、次の5点を順に確認してください。

  1. 問題となる記述はどこから引用されているか


  2. 自社ページか、第三者ページか


  3. 事実誤認か、評価・意見か


  4. 元情報の修正が可能か


  5. 正しい公式情報を追加・更新できるか


この順に確認すると、noindexに頼らずに、修正できる元情報と、追加すべき公式情報を整理できます。

AI Overviewsを消したい本当の理由を整理する

「AI Overviewsを消したい」という相談でも、実際に解決したい問題は企業ごとに異なります。問題を分解すると、取るべき対策が明確になります。次の表は、表面上の悩みと、その背景にある課題、優先する対策の対応です。

表面上の悩み実際の課題優先する対策
ネガティブな要約を消したい悪い口コミや過去の問題が強調されている事実説明、改善実績、顧客対応の公開
古い説明を消したい旧サービスや旧体制の情報が残っている公式情報と外部掲載情報の更新
競合と比較されたくない自社の違いが公開情報から読み取れない比較軸、実績、対象顧客、強みの明文化
事業内容の誤解を解きたい公式サイトの説明が曖昧・分散している定義文、会社概要、サービスページの再設計
代表者の評価を改善したい経歴や専門性の裏付けが不足しているプロフィール、実績、第三者掲載の整備

どの行でも、改善の出発点は同じです。「何を消したいか」ではなく、「誰に、どの情報を、どう正しく理解してほしいか」まで言語化することから始めます。次の節からは、そのための具体的な方法を3つ見ていきます。

表示内容を改善する3つの正攻法

review comparison

表示改善では、公式サイトだけでなく、第三者から確認できる情報やページ構造も含めて、AIが正しく理解できる情報環境を整えます。これが、冒頭で触れたAIOの具体的な取り組みです。順に、自社の公式情報、第三者の情報、構造と技術の3つを見ていきます。

1. まず自社の公式情報を整える

最初に手を付けるのは、自社で管理できる情報です。会社概要、サービス内容、実績、代表者情報、導入事例、FAQが古い・短い・曖昧な状態では、AIが正確に理解するための材料が不足します。整えるときは、次の4つの軸を意識してください。

評価軸整備する内容
信頼性会社情報、連絡先、運営方針、根拠、更新日
専門性専門分野、担当者・執筆者の経歴、具体的な解説
権威性受賞、資格、登壇、調査、第三者メディアでの紹介
一貫性会社名、サービス名、実績数値、メッセージの表記統一

書き方では、「多くの実績があります」のような抽象表現よりも、対象期間と根拠を伴う具体的な数値を示します。ただし、出典のない数字や誇大表現は逆効果です。

2. 第三者からの情報と評価を整える

AI Overviewsは自社発信だけを参照するとは限りません。そのため、業界メディア、プレスリリース、レビュー、取材記事など、第三者からの言及も確認します。

外部評価を増やす際は、量よりも関連性と信頼性を重視します。低品質な記事を大量に作ったり、自作自演の口コミを投稿したりしてはいけません。正当な取材、導入事例、顧客の声、専門家監修、調査データなど、検証可能な形で情報を増やします。

3. 情報の構造と技術設定を整える

内容が正しくても、情報の所在や意味が分かりにくいと機械が解釈しづらくなります。見出し、表、箇条書き、FAQを使い、1つの見出しで1つの疑問に答える構造にします。

構造化データは、ページの主体や内容を検索システムへ伝える助けになりますが、表示改善を保証するものではありません。必要に応じて、Organization、Article、Productなど内容に合ったものを実装します。その際、実際のページにない情報をマークアップしてはいけません。

AIに理解・引用されやすい文章の作り方

公式サイトや記事を修正するときは、次の6つの型が有効です。

  1. 見出し直下で質問への答えを簡潔に示す


  2. 1文に複数の主張を詰め込まない


  3. 定義、対象、条件、例外を明記する


  4. 数値には対象期間と出典を付ける


  5. 比較は表、手順は番号付きリストで示す


  6. よくある疑問はFAQ形式で答える


型を当てはめた書き換えの例を挙げます。「長年にわたり多くの企業を支援しています」だけでは、実態が伝わりません。「2015年から法人向けに○○支援を提供し、2026年6月までに累計○社を支援」のように、確認可能な事実へ置き換えます。この例の○には、実際に確認できる内容を入れてください。

業種・目的別に、何を優先すべきか

優先して整える情報は、業種や目的によって異なります。次の表で、自社に近い行を確認してください。

業種・目的優先する情報
BtoB導入事例、対応業界、成果条件、ホワイトペーパー、専門家情報
BtoC商品・サービス情報、店舗情報、レビュー対応、FAQ、最新の価格・条件
採用働き方、制度、社員インタビュー、選考情報、過去情報への公式説明
士業・専門サービス資格、所属、経歴、対応領域、監修・執筆者、情報の更新日
EC・小売商品名、型番、価格、在庫、仕様、返品条件、Product情報

どの業種でも共通するのは、公式情報の正確さと、第三者が確認できる根拠です。汎用的な施策を並べる前に、自社の顧客がAIへどのような質問をするかを洗い出してください。

AI検索サービスごとの違いはどう扱うか

この記事の主題はAI Overviewsですが、顧客が使うAI検索はそれだけとは限りません。Google AI Overviews、ChatGPT、Perplexity、Gemini、Copilotなどは、同じ質問でも回答や引用元が一致するとは限りません。検索連携の方法、利用できるデータ、回答生成の仕組みが異なるためです。

そのため、すべてのサービスを一律に追うのではなく、顧客が利用する可能性の高いサービスから確認します。どのサービスでも優先すべきなのは、公式情報の整備、検索される質問への明確な回答、第三者から確認できる根拠、情報の更新の4点です。

表示改善の効果をどう測るか

AIO対策は、検索順位だけでは成果を判断できません。施策前の状態を保存し、同じ条件で変化を追います。次の表は、記録する指標と内容、推奨頻度です。

指標記録内容推奨頻度
AI Overviewsの要約表示文、表示有無、スクリーンショット週次または月次
引用元URL、媒体、肯定・否定・中立週次または月次
重要クエリ社名、社名+評判、サービス名、代表者名など月次
AI経由の流入GA4等で確認できる参照元と遷移先月次
外部言及記事、取材、レビュー、プレス掲載月次
問い合わせへの影響営業・採用でAI回答が言及された事例月次

検索地点、端末、アカウント状態、時期によって表示が変わる可能性があるため、同じ結果が再現されることは前提にできません。単発の表示ではなく、一定期間の傾向で判断します。

今日から6か月までの実行ロードマップ

進める順序は、表示内容と引用元の保存、自社情報の修正、情報基盤の整備、第三者情報の充実、継続的な検証です。この順にするのは、施策前の記録がなければ変化を比べられず、自社で管理できる情報から直す方が着手しやすいためと考えます。次の5つの期間に分けて、それぞれ何をするかを示します。

今日:現状を保存する

  • 社名、サービス名、代表者名、社名+評判で検索する

  • AI Overviewsの表示文と引用元を保存する

  • 事実誤認、古い情報、改善したい評価を分類する

  • 問題のある引用元が自社か第三者かを分ける


今週:自社情報を修正する

  • 会社概要、サービス、実績、代表者情報を更新する

  • 古いページや表記揺れを洗い出す

  • 誤解されやすい点をFAQへ追加する

  • 数値の出典と対象期間を明記する


1〜2か月目:基盤を整える

  • 重要ページの見出しと文章構造を改善する

  • 適切な構造化データを確認・実装する

  • 導入事例、実績、編集方針、執筆者情報を整える

  • 定点観測の記録様式を作る


3〜4か月目:一次情報と第三者評価を増やす

  • 独自調査、事例、FAQ、専門解説を追加する

  • 正当なプレスリリース、取材、寄稿の機会を作る

  • レビューへの対応方針を整備する


5〜6か月目:変化を検証して改善する

  • 要約と引用元の変化を施策履歴と照合する

  • 変化がないクエリは情報不足・競合・引用元を再分析する

  • 成果が出た情報形式を他の重要ページへ展開する

  • 社内で継続できない領域だけ外部支援を検討する


やってはいけない対策

ここまでの方法とは逆に、避けたい対策もあります。次の表は、NG施策と主なリスクの一覧です。

NG施策主なリスク
「100%削除できる」という業者へ安易に依頼する費用損失、根拠のない施策、問題の長期化
低品質な記事を大量に作るサイト全体の品質低下、管理不能
口コミを自作自演する規約違反、信用失墜
都合の悪い自社ページを一律にnoindexにする正しい公式情報まで検索から失われる
根拠のないNo.1表現や数値を追加する誤情報、法的・広告上のリスク
1回の表示だけで成果を判断する変動を施策効果と誤認する

特に、「100%削除できる」と案内する業者には注意が必要です。この記事で見てきたとおり、AI Overviewsは企業の希望だけで削除・停止できるものではないためです。

専門家への相談を検討すべきケース

基本的な情報整備と計測は社内でも始められます。ただし、次の5つのケースでは、早めに専門家へ相談する方が安全です。

  • 個人情報、著作権、名誉、虚偽情報など法的な問題がある

  • 誤情報が複数の媒体へ広がっている

  • 採用辞退や商談失注など具体的な損失が発生している

  • 自社で3か月以上改善を続けても原因を特定できない

  • 構造化データや計測環境を社内で実装できない


法律問題は弁護士、検索・コンテンツ・構造化の問題はSEOやAIOの実務家など、課題に合う専門性を選びます。相談の際は、「今日」の作業で保存した表示文、検索語、日時、引用元の記録を共有すると、状況が伝わりやすくなります。

よくある質問

AI Overviewsを完全にオフにする設定はありますか?

企業側がGoogle検索全体のAI Overviewsを停止する設定はありません。個人が自分のブラウザ上で見えにくくする方法と、検索結果から企業に関する要約を消すことは別です。

誤情報が表示されたら、まず何をすべきですか?

表示文、検索語、日時、引用元を保存してください。そのうえで、引用元の誤りを修正できるか、正しい公式情報が十分に公開されているかを確認します。権利侵害がある場合は、正式な申告窓口や法律の専門家を検討します。

AI Overviewsはどのくらいの頻度で変わりますか?

固定の更新間隔はなく、検索語や参照情報の変化によって表示が変わる可能性があります。単発の結果で判断せず、同じ重要クエリを継続して記録してください。

ブログ記事を増やせば改善しますか?

記事数だけを増やしても改善するとは限りません。重要なのは、検索者の疑問に正確に答え、独自の根拠があり、情報が最新であることです。薄い記事を量産するより、重要ページを充実させる方が優先です。

競合企業が要約に表示される場合はどうしますか?

競合名の削除を求めるのではなく、比較される理由と引用元を確認します。自社の対象顧客、強み、実績、選ばれる条件を公式ページで明確にし、第三者が確認できる情報も整えます。

AIO対策は社内でできますか?

現状記録、公式情報の更新、FAQや事例の追加は社内でも進められます。法的申告、技術実装、外部メディア戦略、継続計測が難しい場合は、必要な領域だけ外部へ依頼する方法が現実的です。

効果が出るまでどれくらいかかりますか?

反映時期は保証できません。自社ページの修正はすぐに実施できますが、クロール、再評価、外部情報の蓄積には時間がかかります。短期の表示変化だけでなく、3〜6か月の傾向で評価してください。

まとめ|削除できるかを見極め、情報設計で改善する

AI Overviewsは、企業の希望だけで自由に削除・停止できるものではありません。明確な誤情報や権利侵害がある場合は、証拠をそろえて修正・申告を検討します。それ以外のケースでは、問題となる引用元を特定し、公式情報、第三者評価、情報構造を改善することが現実的です。

最初の一歩は、社名や重要サービス名で検索し、表示内容と引用元を記録することです。そのうえで、古い情報、誤情報、説明不足、評価の問題に分け、修正できるものから着手してください。

公開情報を正確に整え、継続して観測することで、AIが参照する情報の質を高められます。表示がすぐに変わるとは限らないため、3〜6か月の傾向で確認してください。

‹ 親記事: AI検索の「信頼性シグナル」とは何か?AIが企業情報をどう判断するか、全体像を整理する

関連記事

関連テーマ