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複数店舗の地域ページをSEO・MEOで設計する方法|重複を避けて店舗別の検索意図に応える

部署:マーケティング担当者レベル:実践
複数店舗の地域ページをSEO・MEOに対応させて設計する方法を示したアイキャッチ画像

複数店舗を展開する企業が地域検索から集客したいとき、店舗ごとにページを分けるだけでは十分ではありません。渋谷店と新宿店で住所だけを書き換え、サービス説明・写真・FAQ・アクセス案内まで同じ内容を使い回しても、それぞれの地域で検索する人にとっての価値はほとんど増えないからです。

かといって、全店舗についてゼロから別々の記事を書く必要はありません。ページは、共通テンプレート+店舗固有情報+商圏固有情報の3層に分けて設計するのが基本です。ここでいう商圏固有情報は、駅からの行き方、周辺の駐車場事情、周辺エリアからの来店方法など、その店舗の周辺エリアに関する情報のことです。

この記事では、店舗ページと地域ページの役割分担から、重複を避けるコンテンツ設計、内部リンク、Googleビジネスプロフィール(GBP)との接続、構造化データ、公開前チェックまでを、実務の順に解説します。中心になるのは実在する店舗のページですが、店舗のない地域をどう扱うかにも触れます。

地域ページ以外も含めたNAP・サイテーション・被リンク・複数店舗管理の全体像は「ローカル検索対策の全体像」で整理しています。

この記事でわかること

  • 複数店舗で店舗別ページを作るべきケース
  • 店舗ページと地域ページの違い
  • 地名だけを変えたページが問題になる理由
  • 店舗ごとに変えるべき情報
  • SEO・MEOを両立するページ構成
  • 店舗一覧から各店舗へつなぐ内部リンクの設計
  • GBPとWebサイトの情報の合わせ方
  • 多店舗サイトで使える公開前チェックリスト

結論:実在する店舗ごとに、固有の情報を持つページを用意する

複数店舗の地域SEO・MEOでは、原則として実在する店舗ごとに固有の店舗ページを用意します。ただし、住所と地域名だけを変更したページを大量に作る設計は避けます。ページを分けるかどうかは、地域名の数ではなく、その店舗を選ぶために必要な情報を載せられるかで判断します。

各ページには、少なくとも次のような固有情報を載せます。

  • 店舗名
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 店舗写真
  • アクセス方法
  • 対応サービス
  • 店舗設備
  • 予約・問い合わせ方法
  • 周辺地域からの来店情報
  • 店舗固有のFAQ

サイト全体では、店舗一覧ページを上位階層に置き、ブランドTOP → 店舗一覧 → 各店舗ページという、ユーザーにも検索エンジンにも理解しやすい構造を作ります。GBPからも、可能であれば各店舗に対応する店舗ページへ直接リンクします。

店舗ページ・地域ページ・店舗一覧ページは何が違うのか

店舗ページと地域ページの役割の違いを比較した図解

複数店舗のサイトでは、「店舗ページ」と「地域ページ」を混同すると、作るべきページを取り違えます。最初に、3種類のページの役割を整理しておきます。

ページ主な役割主な検索意図代表的な掲載内容
店舗ページ実在する店舗を紹介する○○店、○○駅 店舗、近くの○○住所、営業時間、電話番号、サービス、設備、アクセス
地域ページ特定地域におけるサービスを紹介する○○市 ○○サービス対応地域、地域特有の課題、事例、サービス
店舗一覧ページ店舗を比較・選択させる○○ 店舗一覧、○○ 近く店舗リスト、地域分類、地図、絞り込み

表のとおり、店舗ページは「その店に行く」ための情報を、地域ページは「その地域でサービスを受ける」ための情報を、店舗一覧ページは「どの店を選ぶか」を決めるための情報を担います。実店舗を複数持つ企業の場合、基本になるのは店舗ページです。

たとえば、次の3拠点があるなら、3つの店舗ページを用意します。

  • 渋谷店
  • 新宿店
  • 池袋店

一方、「世田谷区でサービスを提供しているが、世田谷区内に店舗はない」といったケースでは、「世田谷店」という店舗ページを作ることはできません。実在店舗と対応エリアは分けて考えます。対応エリアの扱いは、後半の『「○○市対応」だけで地域ページを量産しない』の節で説明します。

なぜ店舗ごとにページを分けるのか

店舗別ページを作る目的は、地域名を増やして検索順位を取ることではありません。店舗ごとに異なる来店判断を支援することです。

渋谷店を探している人と横浜店を探している人では、知りたい情報が違います。たとえば、次のような点です。

  • 最寄り駅はどこか
  • 駅のどの出口から近いか
  • 駐車場はあるか
  • その店舗で希望するサービスを受けられるか
  • 営業時間は何時までか
  • ベビーカーで入れるか
  • 予約が必要か
  • どの地域から利用されているか

この差を1ページで表現しようとすると、情報量が増えすぎます。店舗ごとにURLを持たせれば、各店舗に必要な情報をそのページに集約できます。Googleのビジネスプロフィールガイドラインでも、個々のビジネス拠点を表す電話番号やWebサイトを設定する考え方が示されています。

SEO・MEO目的で店舗ページを量産すると失敗しやすい理由

ここは判断を誤りやすい点です。「地域検索に強くしたいから、東京23区すべてのページを作ろう」という発想から始めると、失敗しやすくなります。

たとえば、次のようなURLのページを作り、本文では地名だけを変更する方法です。

  • /service/shibuya/
  • /service/shinjuku/
  • /service/ikebukuro/
  • /service/setagaya/
  • /service/meguro/

Googleは検索スパムポリシーの中で、似た検索クエリで順位を獲得する目的で大量の類似ページを作り、実質的に同じ場所へユーザーを誘導する行為を「Doorway abuse」として挙げています。

そのため、「地域名が違うから別ページにする」のではなく、「ユーザーへ提供する情報が違うから別ページにする」という順番で判断します。

新しい地域ページを独立させるか判断する5つの基準

地域ページを独立させる判断基準5項目を示した図解

新しい地域ページを作る前に、次の5項目を確認します。右の列は、左の項目に「YES」と答えられたときの意味を示しています。

判断項目YESなら独立ページを作りやすい
実在する拠点がある店舗固有の情報を掲載できる
提供サービスが異なる店舗ごとの検索意図が変わる
営業時間・設備が異なる利用判断に固有情報が必要
商圏・アクセス条件が異なる地域別の説明価値がある
店舗固有の写真・FAQ・実績がある独自コンテンツを作れる

反対に、次のような場合は、独立ページを作る必要があるかを再検討します。

  • 地域名しか変わらない
  • 問い合わせ先がすべて同じ
  • 実店舗が存在しない
  • 内容がほぼ共通
  • 最終的に同じサービスページへ送るだけ

多店舗サイトの階層はどう組むか

複数店舗サイトの基本的な階層構造を示した図解

複数店舗を持つサイトでは、まず階層を明確にします。基本形は次のとおりです。

TOP
└─ 店舗一覧
   ├─ 東京
   │  ├─ 渋谷店
   │  ├─ 新宿店
   │  └─ 池袋店
   ├─ 神奈川
   │  ├─ 横浜店
   │  └─ 川崎店
   └─ 千葉
      └─ 船橋店

店舗数が少なければ、次のように地域の階層を省いても問題ありません。

TOP
└─ 店舗一覧
   ├─ 渋谷店
   ├─ 新宿店
   └─ 横浜店

階層で大切なのは、検索エンジンがURLを見ただけで意味を理解できることではなく、ユーザーが迷わず店舗を探せる階層にすることです。

URLの付け方の例

URLは、たとえば次のような形が考えられます。

/shops/
/shops/shibuya/
/shops/shinjuku/
/shops/yokohama/

地域の階層をURLに含める形もあります。

/locations/
/locations/tokyo/shibuya/
/locations/tokyo/shinjuku/
/locations/kanagawa/yokohama/

URLの形とは別に、店舗が数百単位になる場合は、都道府県・市区町村などの中間ページ(エリア一覧ページ)を設けた方が探しやすくなります。

店舗ページは「共通」「店舗固有」「商圏固有」に分ける

多店舗サイトで最も実務的なのは、ページに載せる情報を3種類に分類する方法です。どこまでを共通化してよく、どこからを店舗ごとに書き分けるのかが、この分類で決まります。

1. 全店舗で共通にできる情報

ブランド全体で変わらない情報です。たとえば、次のようなものがあります。

  • ブランドの基本説明
  • サービス品質方針
  • 予約方法の基本ルール
  • 支払い方法
  • キャンセルルール
  • 全店舗共通のサービス
  • 運営会社情報

これらはテンプレート化して構いません。

2. 店舗ごとに必ず変える情報

各店舗のページを成立させる中心の情報です。次の項目は、店舗ごとに用意します。

  • 店舗名
  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 定休日
  • 店舗写真
  • 外観写真
  • 店内写真
  • 駐車場
  • 駐輪場
  • 最寄り駅
  • 駅からの徒歩ルート
  • 店舗設備
  • 対応サービス
  • スタッフ体制
  • 予約方法
  • 店舗独自の注意事項

店舗名と住所だけを変えるのではなく、来店前に確認したい情報を店舗別に持たせることがポイントです。

3. 商圏ごとに変える情報

店舗ごとの情報に加えて、さらに差を作るのが商圏固有情報です。たとえば新宿店なら、次のような情報が考えられます。

  • 新宿駅からの行き方
  • 西新宿方面からのアクセス
  • 都営大江戸線利用時の経路
  • 周辺の駐車場事情
  • 平日と休日の混雑傾向
  • 周辺エリアからの来店方法

ただし、SEO目的で周辺駅名を大量に並べる必要はありません。来店判断に本当に必要な地理情報だけを掲載します。

店舗ページには何をどの順で載せるか

店舗ページは、次の順番で構成すると実務で使いやすくなります。ページ上部で来店判断に必要な情報を見せ、その後に特徴、サービス、写真、アクセス、FAQを続けます。

H1はブランド名+店舗名にする

たとえば、次のような形です。

○○整体院 渋谷店

店舗の正式名称が別に定められている場合は、実際の名称に合わせます。SEO目的で、正式名称にないキーワードを大量に追加する設計は避けます。

ページ上部で判断に必要な情報を見せる

ページ上部では、まず来店の判断に必要な次の情報を見せます。

  • 住所
  • 最寄り駅
  • 営業時間
  • 定休日
  • 電話番号
  • 予約ボタン
  • 地図ボタン

その店舗ならではの特徴を伝える

その店舗ならではの特徴を説明します。たとえば、次のような点です。

  • 個室あり
  • 土日営業
  • 駐車場あり
  • キッズスペースあり
  • 特定サービス対応
  • 夜21時まで受付

その店舗で利用できるサービスを示す

店舗で実際に利用できるサービスを掲載します。ブランド全体で提供しているサービスでも、その店舗では取り扱っていないケースがあるためです。

「全社サービス一覧」をそのままコピーするのではなく、その店舗で利用できるかどうかを明確にします。

店舗ごとの外観・店内写真を用意する

写真は、ページの重複を避けるだけでなく、来店前の不安を減らす役割もあります。最低でも、次の写真を店舗ごとに用意します。

  • 建物外観
  • 店舗入口
  • 店内
  • 受付
  • サービス提供スペース

住所だけで終わらせずアクセスを案内する

アクセスは、住所だけで終わらせず、必要に応じて次の項目まで案内します。

  • 最寄り駅
  • 出口
  • 徒歩ルート
  • バス
  • 車
  • 駐車場
  • 建物の入り口

店舗固有のFAQを載せる

FAQも、全店舗で同じものだけにしないようにします。現場で実際に聞かれる質問を載せるのが基本です。たとえば、次のような質問です。

Q. 渋谷駅のどの出口が一番近いですか?
Q. 店舗に駐車場はありますか?
Q. ベビーカーで入店できますか?
Q. 平日の夕方は予約が必要ですか?

地名を差し替えただけのページから抜け出す方法

すでに大量の店舗ページがあり、ほぼ同じ文章になっている場合でも、すべてを書き直す必要はありません。まず、店舗固有情報が足りない箇所を洗い出します。

優先的に差分を作る箇所

洗い出した箇所は、次の順番で差分を作ります。

  1. ファーストビュー
  2. アクセス
  3. 店舗写真
  4. 対応サービス
  5. 設備
  6. FAQ
  7. 店舗の特徴
  8. 来店可能エリア
  9. CTA

この順番で改善すると、比較的少ない工数でも、ページの役割を明確にできます。

GBPと店舗ページの基本情報をそろえる

MEOまで考えるなら、Webページを整えて終わりにはできません。GBPの情報と店舗ページの情報も整合させます。

Googleはローカル検索結果について、主に次の3つを組み合わせて表示すると説明しています。

  • 関連性
  • 距離
  • 知名度

またGoogleは、ビジネスプロフィールの情報だけでなく、公開されているWebコンテンツなど複数の情報源からビジネス情報を取得しています。そのため、店舗ページでも、次の基本情報を最新の状態に保ちます。

項目GBP店舗ページ
店舗名統一統一
住所統一統一
電話番号原則店舗番号同じ番号
営業時間最新最新
定休日最新最新
Webサイト店舗URL対象店舗
サービス実態に合わせる実態に合わせる

表のWebサイトの行は、GBPに店舗ごとのURLを設定し、そのリンク先の店舗ページを対象店舗の内容にする、という意味です。次の節で詳しく説明します。

ここで大切なのは、表記を一文字まで機械的にそろえることよりも、実態と矛盾しない正確な情報を保つことです。

GBPから店舗別URLへ直接リンクする

複数店舗を運営しているにもかかわらず、すべてのGBPからブランドTOPへリンクしているケースがあります。ユーザー体験を考えると、基本的には各店舗のプロフィールから、対応する店舗ページへ直接つなげた方が自然です。たとえば、次のような設計です。

渋谷店GBP
↓
/shops/shibuya/
横浜店GBP
↓
/shops/yokohama/

この設計は、先に紹介したGoogleのビジネスプロフィールガイドラインの考え方に沿っています。さらに、予約・注文などのビジネスリンクについても、複数店舗の場合は特定店舗に対応する専用ランディングページへリンクすることが求められています。

内部リンクは「一覧→店舗」だけで終わらせない

多店舗サイトでは、内部リンクも設計の対象です。基本となる導線は、次のとおりです。

ブランドTOP
↓
店舗一覧
↓
各店舗ページ

これに加え、関連するサービスページから店舗ページへリンクします。

整体サービス
↓
整体を受けられる店舗
↓
渋谷店
新宿店
横浜店

反対方向も用意します。店舗ページからは、関連するサービスへつなぎます。

渋谷店
↓
骨盤矯正
肩こり施術
料金
予約方法

良い内部リンク

アンカーテキストだけで、リンク先の内容が分かるようにします。たとえば、次のような書き方です。

渋谷店へのアクセスはこちら
横浜店の営業時間・店舗情報
骨盤矯正に対応している店舗を見る

避けたい内部リンク

リンク先の内容が分からない、次のような書き方は避けます。

詳しくはこちら
こちら
詳細

近隣店舗同士も必要に応じてつなぐ

ユーザーが希望する店舗を使えない場合に備えて、近隣店舗への導線も用意できます。たとえば、次のような形です。

渋谷店
↓
近隣店舗
・新宿店
・恵比寿店

ただし、SEOのために全店舗から全店舗へ大量にリンクする必要はありません。距離や利用できるサービスなど、ユーザーにとって関連性のある店舗だけを案内します。

LocalBusiness構造化データを店舗単位で設計する

店舗ページには、必要に応じてLocalBusinessの構造化データを実装します。Google Search Centralでは、ローカルビジネスの各拠点をLocalBusinessとして定義する考え方が示されています。

例として、店舗ページに次のような情報を設定できます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Store",
  "name": "○○ 渋谷店",
  "url": "https://example.com/shops/shibuya/",
  "telephone": "03-0000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "○○1-2-3",
    "addressLocality": "渋谷区",
    "addressRegion": "東京都",
    "postalCode": "000-0000",
    "addressCountry": "JP"
  }
}

実装するときは、ページ上でユーザーに見えている情報と、構造化データの内容を一致させます。存在しない店舗情報や、実際とは異なる営業時間を、構造化データだけに設定してはいけません。

「○○市対応」だけで地域ページを量産しない

訪問サービスや出張型のビジネスでは、実店舗がない地域でも検索流入を獲得したいケースがあります。たとえば、次のようなページを作るケースです。

新宿区対応
渋谷区対応
世田谷区対応
目黒区対応

この場合は店舗ページではなく、サービス提供地域ページとして考えます。ただし、地域名以外がすべて同じなら、独立させる意味は弱くなります。

地域ページを作るなら、その地域について独立して説明する理由が必要です。たとえば、次のような情報です。

  • 地域特有のサービス条件
  • 対応時間
  • 出張条件
  • 地域内での対応事例
  • 地域固有のFAQ
  • 拠点からの対応範囲
  • 料金差の有無

店舗ページとは別にエリア一覧ページを作るケース

店舗数が多い場合は、店舗ページとは別に、エリア一覧ページを作る方法もあります。たとえば、次のような構造です。

東京都の店舗
├─ 新宿店
├─ 渋谷店
└─ 池袋店

この「東京都の店舗」ページは、単なるリンク集にしません。次のような情報を提供すると、ユーザーにとって価値のあるページになります。

  • 東京都内の店舗数
  • 各店舗の所在地
  • 利用可能サービス
  • 地図
  • 駅や地域から探す機能
  • 店舗比較

一方で、「東京都 ○○なら当社へ」といった長文を置き、各店舗に同じ説明文を流用する必要はありません。

多店舗ページで起きやすい7つの失敗

ここまでの内容を裏返すと、多店舗ページでは次の7つの失敗が起こりやすくなります。それぞれ、直し方も合わせて示します。

1. 店舗名と住所だけを差し替えている

典型的な重複ページです。店舗独自の、来店判断に役立つ情報を追加します。

2. 存在しない店舗名でページを作っている

「世田谷店」が存在しないのに、検索対策だけでページを作る設計は避けます。対応エリアなら、対応エリアとして説明します。

3. 全GBPをTOPページへリンクしている

これでは、ユーザーがもう一度店舗を探すことになります。対応する店舗ページへ直接つなげます。

4. 店舗一覧ページがない

検索エンジンだけでなく、ユーザーも各店舗を見つけにくくなります。店舗一覧ページを上位階層に置き、各店舗ページへリンクします。

5. 営業時間がGBPとサイトで異なっている

SEO以前に、ユーザーの信頼を失います。変更管理の担当者と更新フローを決めます。

6. 店舗ページが孤立している

XMLサイトマップに入れるだけでなく、サイト内の通常のリンクから到達できるようにします。

7. 地域キーワードを不自然に繰り返している

「渋谷の整体なら渋谷駅近くの渋谷整体院」のような文章にする必要はありません。ユーザーが読む自然な文章を優先します。

店舗ページを制作する手順(STEP1〜8)

複数店舗のページを作る場合は、最初から全店舗を執筆するのではなく、型を先に作ります。流れは次の8ステップです。

STEP1:店舗マスタを作る

最低限、次の情報を一覧にします。

項目例
店舗IDSHOP-001
店舗名渋谷店
URL/shops/shibuya/
住所東京都渋谷区○○
電話03-xxxx-xxxx
営業時間10:00〜20:00
定休日水曜
最寄り駅渋谷駅
対応サービスA・B・C
駐車場なし
GBP URL管理用URL

STEP2:共通テンプレートを確定する

見出し構造と共通パーツを決めます。

STEP3:店舗固有情報を収集する

本部だけで作らず、必要に応じて店舗責任者へ確認します。特に、次の情報は現場から集めた方が精度が上がります。

  • よくある質問
  • 来店経路
  • 店舗設備
  • 店舗写真
  • その店舗ならではの特徴

STEP4:1店舗で試作する

全店舗を一気に作らず、代表店舗で完成形を作ります。

STEP5:テンプレートと固有情報の境界を確認する

試作の結果を見て、どこまで本部で共通にでき、どこから店舗の入力が必要かを確定します。

STEP6:全店舗へ展開する

店舗マスタを基に、全店舗のページを制作します。

STEP7:GBPと接続する

各GBPに、対応する店舗のURLを設定します。

STEP8:公開後に差分を確認する

全店舗ページを横に並べて見比べ、地域名と住所しか違わないページがないかを確認します。

重複率ではなく「このページだけで利用を判断できるか」で確認する

店舗ページの改善では、「文章の何%を変えれば重複コンテンツにならないか」という疑問がよく出ます。しかし、30%や50%といった安全な重複率がGoogleから公表されているわけではありません。

そのため、文章量の割合ではなく、「このページだけを見れば、この店舗を利用するか判断できるか」で評価した方が実務的です。次の質問に答えられるページなら、店舗ページとしての独自性を作りやすくなります。

  • この店舗はどこにあるか
  • いつ利用できるか
  • どのサービスが利用できるか
  • どうやって行くか
  • 他店舗と何が違うか
  • 店内はどのような環境か
  • 利用前に何を確認すべきか
  • どう予約するか

店舗ページ公開前チェックリスト

複数店舗の店舗ページ公開前チェック項目を示した図解

公開前に、次の5つの分類で確認します。

店舗情報

  • 正式な店舗名を掲載している
  • 住所が正しい
  • 電話番号が正しい
  • 営業時間が最新
  • 定休日が最新
  • 対応サービスが正しい

独自性

  • 店舗固有の写真がある
  • 店舗固有のアクセス説明がある
  • 店舗固有の設備情報がある
  • 店舗固有のサービス差が反映されている
  • 店舗固有のFAQがある
  • 地名だけを変更した本文になっていない

SEO

  • titleが店舗内容を正確に表している
  • H1が店舗内容を表している
  • canonical設定を確認した
  • index可否を確認した
  • 店舗一覧から内部リンクされている
  • 関連サービスから必要な内部リンクがある
  • XMLサイトマップへ反映されている

MEO

  • GBPと店舗名が矛盾していない
  • GBPと住所が一致している
  • GBPと電話番号が一致している
  • GBPと営業時間が一致している
  • GBPから対応店舗ページへリンクしている

構造化データ

  • 実在情報だけを設定している
  • LocalBusinessのタイプを適切に選択している
  • 住所・電話・URLが本文と一致している
  • 構造化データのテストを実施している

よくある質問

Q. 店舗ごとにページを作ると重複コンテンツになりますか?

店舗ページがあること自体は問題ではありません。問題になりやすいのは、住所や地域名だけを変更し、ユーザーへ提供する情報がほぼ同じページを大量に作るケースです。各店舗の住所、営業時間、設備、対応サービス、写真、アクセス、FAQなど、店舗固有の情報を掲載してください。

Q. 全店舗で同じサービス説明を使っても大丈夫ですか?

ブランド共通の説明まで、無理に書き換える必要はありません。共通情報は共通情報として管理し、そのうえで店舗固有情報を十分に持たせる設計が現実的です。

Q. 店舗がない地域にもページを作ってよいですか?

サービス提供地域として独立した説明価値があるなら、検討できます。ただし、実店舗がないのに店舗が存在するような表現は避けます。また、地名だけを差し替えた大量のページを検索流入目的で作る設計も避けるべきです。

Q. GoogleビジネスプロフィールはTOPと店舗ページのどちらへリンクすべきですか?

複数店舗の場合、基本的にはその店舗を表す固有のページへリンクする方が、ユーザーにとって分かりやすい設計です。プロフィールを開いた人が、もう一度店舗を探さなくて済む状態をつくります。

Q. 店舗ページに口コミを載せるべきですか?

利用許諾や各サービスの規約などを確認したうえで、ユーザーの判断材料になる形で掲載することは考えられます。ただし、別店舗の口コミを機械的にすべての店舗ページへコピーする方法は避けます。

Q. 地域名は何回入れればSEOに効果がありますか?

特定の回数を目標にする必要はありません。店舗名、住所、アクセス、周辺地域などを正確に説明すれば、地域名は自然に含まれます。キーワードの使用回数より、ユーザーの検索意図に対して、ページが具体的に答えていることを優先します。

まとめ:店舗の違いが分かるページを、店舗単位で用意する

複数店舗の地域ページSEO・MEOで重要なのは、ページ数を増やすことではありません。店舗という実体に合わせて、ユーザーがその店舗を選ぶための固有情報を1ページに集約することです。

設計の基本は、ブランドTOP → 店舗一覧 → 各店舗ページの階層を作り、各店舗ページを共通テンプレート+店舗固有情報+商圏固有情報で構成することです。

地名と住所だけを差し替えたページを量産するのではなく、次の項目を店舗単位で整理してください。

  • 店舗情報
  • アクセス
  • 設備
  • サービス
  • 写真
  • FAQ
  • 商圏
  • 予約導線

取りかかるときは、まず店舗マスタを作り、代表店舗1つで完成形を試作します。そのうえでGBPとWebサイトの店舗情報をそろえ、各プロフィールから対応する店舗ページへつなげます。

こうして、単なる「地域キーワード用LP」ではなく、店舗の違いがユーザーにも検索エンジンにも伝わる地域ページ群に近づけます。

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