[独自調査] Report ID: SBR-2026-023
公開日:2026年9月28日 著者:菊地 将
要旨
「AIOはSEOの延長線上にある」「SEOが強い企業はAIOも強いはずだ」。こうした見方が本当に成り立つかを、企業サイト43,332社(2026年9月26日時点)で検証しました。サイト上で確認できるSEO関連要素とAIO関連要素の整備状況を、1社ずつ突き合わせた結果、両者には明確な正の関係が確認できました。しかし、SEOが高水準でもAIOが下位の企業が27.7%(5,858社)ありました。結論は、SEOとAIOは関係しているが、差別化をするなら、オウンドメディアでの自社情報の発信と、外部の公式情報との関連付けも必要、というものです。この記事では、連動の強さ、SEOが高水準でもAIOが下位の企業群の特徴、自社で確認すべき点をまとめます。
調査概要
- 対象:企業公開サイト
- 期間:2026年9月24日〜26日
- 方法:SEO関連12項目・AIO関連11項目のサイト上の整備状況を独自集計(独自調査)
- サンプル:43,332社(調査対象49,568社中、サイト情報を取得できた企業。取得不能6,236社を除く)
結論:SEOとAIOは連動するが、SEOだけでは不十分。オウンドメディアにも整備の余地がある
SEOに取り組んでいれば、AI検索への備えも自然に進んでいると考えていませんか。この記事では、AI検索に向けたサイト上の整備を「AIO」と呼びます。企業の公開サイト43,332社を調べたところ、この見方は傾向としては当てはまるものの、SEOが高水準でもAI検索向けの整備が進んでいない企業が一定数ありました。SEOの状況だけでは、AIOの整備状況は判断できません。
この記事では、調査結果と、自社で何を確認すればよいかをお伝えします。なお、この調査が測ったのはサイト上の整備状況で、オウンドメディアの効果を直接測ったものではありません。オウンドメディアについては、調査結果から考えられる活用の方向として、後半で扱います。
調査結果の要点は次の4つです。「SEO高水準」「AIO上位」などの基準は、括弧内の点数で示し、詳しくは「SEO高水準の企業は、AIOでも上位なのか」の節で説明します。
- SEOスコアとAIOスコアの相関係数は0.48(順位相関0.45)で、中程度の正の相関です。相関係数は2つの値の連動の強さを表す指標で、1に近いほど強く、0に近いほど弱くなります。AIOスコアのばらつきのうちSEOスコアで説明できるのは約23%にとどまります。
- SEOスコアが66.7点以上(SEO高水準)の企業21,147社のうち、AIOスコアも上位(36.4点以上)だったのは50.7%(10,722社)でした。
- 同じSEO高水準の企業のうち、AIOスコアが下位(18.2点以下)だったのは27.7%(5,858社)です。
- AIOスコアが40点以上の企業8,403社のうち、SEOスコアが全体の中央値を下回るのは5.8%だけでした。AIOが高い企業の多くは、SEOも高水準です。
つまり、「SEOが強ければAIOも強い」という見方は、傾向としては当てはまります。しかし、SEO高水準の企業の約3割には当てはまりません。
AIOの定義やSEO・MEOとの違いを先に整理したい場合は、AIOとSEOの違い・関係の全体像を参照してください。
何を、どの企業で測ったのか:スコアは順位や引用ではなく、サイト上の整備状況
この節では、以降の数値を読むために必要な、調査の対象とスコアの意味を確認します。
対象は、2026年9月24日、25日、26日時点で公開サイトの情報を取得できた企業43,332社です。調査対象の49,568社のうち、サイトが閲覧できない企業など取得できなかった6,236社は除いています。
ここでいう「SEOスコア」と「AIOスコア」は、Google検索の順位やAI検索での表示・引用実績を測ったものではありません。サイト上で確認できた項目の充足度を100点満点で表した、整備状況の指標です。各項目は同じ重みで、確認できた項目数の割合を点数にしています。
- SEOスコア:タイトル、meta description、H1・H2などの見出し、canonical、meta robots、sitemap.xml、サイト内外へのリンク、更新日の表示、記事の著者表示の12項目
- AIOスコア:構造化データ(ページの内容を、検索エンジンやAIが読み取りやすい決まった形式で記述したもの)、sameAs(公式プロフィールとの関連付け)、サービス内容の説明文、会社名・代表者名・住所・電話番号の明示、著者情報、監修者情報、出典リンク、独自調査・レポートへのリンクの11項目
この記事で「SEOが強い」「AIOが強い」と書く場合は、これらの項目がサイト上で確認できる割合が高いことを指します。
平均スコアはSEOが59.9点、AIOが26.4点でした。AIOの平均はSEOを大きく下回り、全体の8.4%はゼロ点です。AIOは、整備が進んでいない企業が多い領域といえます。
SEOスコアが高いほど、AIOスコアも高いのか:最上位帯でも平均38点
まず、SEOスコアを4つの帯に分け、それぞれのAIOスコアを比べました。結果は次の表のとおりです。
| SEOスコア帯 | 企業数 | AIOスコア平均 | AIOスコア中央値 |
|---|---|---|---|
| 40点未満 | 3,746社 | 9.7点 | 9.1点 |
| 40〜59点 | 18,439社 | 22.5点 | 18.2点 |
| 60〜79点 | 16,622社 | 31.3点 | 27.3点 |
| 80点以上 | 4,525社 | 37.9点 | 36.4点 |
(対象:サイト情報を取得できた43,332社、2026年9月時点。AIOスコアは100点満点)
SEOスコアが上がるほどAIOスコアも上がる傾向は、どの帯でも一貫しています。一方、SEOスコアが最も高い80点以上の企業でも、AIOスコアの平均は37.9点で、40点に届きません。SEOが最上位でも、AIOの11項目のうち確認できるのは平均4項目程度です。SEOスコアが高くても、AIOの整備が十分とは限らないと考えられます。
サイト内で取得できたページ数の違いが、この結果に影響していないかも確認しました。取得ページ数の影響を取り除いても、相関係数は0.43で、大きな変化はありません。
SEO高水準の企業は、AIOでも上位なのか:上位は5割、下位は27.7%
この節では、SEOが高い企業と低い企業を分け、AIOがどのくらい分かれるかを見ます。

この図は、SEO高水準の企業ではAIO上位が5割を占める一方、AIO下位も27.7%あり、SEOだけではAIOの整備状況を判断できないことを示しています。
SEOスコアが高い企業(66.7点以上、12項目中8項目以上)と低い企業(50点以下、12項目中6項目以下)に分け、AIOスコアの上位・中位・下位に何社ずつ入るかを集計しました。AIOスコアは、上位を36.4点以上(11項目中4項目以上)、下位を18.2点以下(11項目中2項目以下)としています。
| SEOスコアの水準 | 企業数 | AIO上位 | AIO中位 | AIO下位 |
|---|---|---|---|---|
| 高水準(66.7点以上) | 21,147社 | 10,722社(50.7%) | 4,567社(21.6%) | 5,858社(27.7%) |
| 低水準(50点以下) | 13,590社 | 1,424社(10.5%) | 3,225社(23.7%) | 8,941社(65.8%) |
(SEOスコアが50点超66.7点未満の8,595社は除く。対象:43,332社、2026年9月時点)
SEOが高水準の企業ではAIO上位が5割、低水準の企業では1割にとどまり、SEOとAIOの関係ははっきりしています。ただし、SEOが高水準でAIOが下位の企業は5,858社あり、SEO高水準の企業の27.7%を占めます。反対に、SEOが低水準でAIOが上位の企業は1,424社と少数です。つまり、SEOとAIOの食い違いは、「SEOは高いのにAIOが低い」側に大きく偏っています。SEOの高さはAIOの目安にはなりますが、それだけでAIOの整備状況を判断することはできません。
逆に、AIOが高い企業はSEOも高いのか
ここまでは、SEOからAIOを見てきました。方向を逆にして、AIOが高い企業のSEOを見てみます。
AIOスコアが40点以上の企業は8,403社で、サイト情報を取得できた43,332社の19.4%です。この8,403社のSEOスコアの平均は70.0点でした。また、SEOスコアが全体の中央値(58.3点)を下回る企業は5.8%です。
SEOとAIOの関係は左右対称ではありません。AIO関連要素の整備状況が高い企業の多くではSEOも高水準でした。しかし、SEOが高い企業のAIOは、上位から下位まで大きく分かれます。AIOが整っていればSEOも整っていることが多い一方、SEOが整っているだけでは、AIOの水準は読み取れないということです。
SEOが高いのにAIOが低い5,858社は、何が違うのか
この節では、調査で最も注目したい、SEOが高水準なのにAIOが下位の5,858社を取り上げます。SEOとAIOが同じものではないことが、最も明確に表れた企業群だと考えるためです。

この図は、SEOの整備状況が近い2つの企業群でも、構造化データや会社情報、sameAsなどAIO関連要素の確認率には大きな差があることを示しています。
まず、SEO高水準でAIO上位の企業群(10,722社)と比べます。SEOスコアの平均は、AIO上位群が73.7点、AIO下位群が71.6点で、ほぼ同じです。それにもかかわらず、AIOスコアの平均は、AIO上位群が45.5点、AIO下位群が13.5点で、3倍以上の開きがあります。SEOの整備状況がほぼ同じでも、AIOの整備状況は大きく異なっていました。
では、どの要素に差があるのでしょうか。両群で、AIO関連の各要素が確認できた企業の割合を比べます。
| AIO関連の要素 | SEO高水準・AIO上位 | SEO高水準・AIO下位 |
|---|---|---|
| 構造化データ(Schema.org) | 91.2% | 15.7% |
| 会社名の明示 | 77.3% | 3.1% |
| 住所の明示 | 73.0% | 24.0% |
| 電話番号の明示 | 76.4% | 35.4% |
| サービス内容の説明文 | 78.7% | 51.5% |
| sameAs(公式プロフィールとの関連付け) | 22.3% | 0.1% |
| 代表者名の明示 | 18.2% | 4.0% |
(各要素が確認できた企業の割合。対象:上記2群の合計16,580社、2026年9月時点。追加取得できた項目に基づく集計)
最も差が大きいのは構造化データで、AIO上位群の91.2%に対し、AIO下位群は15.7%でした。会社名・住所・電話番号の明示も、AIO上位群との差が大きくなっています。sameAsは、AIO上位群でも22.3%と高くはありませんが、AIO下位群では0.1%とほとんど確認できませんでした。SEO高水準でAIO下位の企業では、SEOで重視されるタイトルや見出しは整っていても、企業情報を機械が読み取れる形で示す項目が少ない、という実態が確認できます。
同じ2群で、SEO以外の領域の平均スコアにも差がありました。Web集客はAIO上位群が42.1点、AIO下位群が35.2点です。採用は22.6点と18.1点、口コミ・評判は22.6点と17.6点で、いずれもAIO下位群の方が低くなっています。
一方で、AIO上位群でも整備が進んでいない項目があります。著者情報(4.4%)、監修者情報(2.1%)、出典リンク(2.9%)、独自調査・レポートへのリンク(2.4%)は、ほとんど確認できませんでした。記事の信頼性に関わる項目は、AIO上位の企業でも整備が進んでいません。
業種によって、SEOとAIOの関係は変わるのか:正の相関は共通、強さは業種で異なる
企業数が300社以上の主要な業種分類24区分でも、SEOスコアとAIOスコアの相関係数はすべて正でした。最も高いのは情報通信の0.56、低いのは不動産系の0.21〜0.31です。
正の関係は業種を問わず確認できますが、その強さには差があります。SEOの整備状況から自社業種のAIOの状況をどこまで推測できるかは、業種によって異なります。最も高い情報通信でも0.56にとどまるため、どの業種でも、SEOの状況だけでAIOの状況を言い切ることはできないと考えます。
企業情報の整備は、どの段階で止まっているのか
構造化データと会社情報は、AIO関連要素の中でも差が大きい項目でした。この節では、企業情報の整備が、本文での明記、構造化データ、sameAsのどの段階まで進んでいるかを確認します。

この図は、会社情報を本文に載せている企業は一定数あるものの、構造化データやsameAsまで整っている企業は大きく減り、3つがそろう企業は2.5%にとどまることを示しています。
次の表の「うち」の行は、直前の行の企業を分母にした割合です。「企業情報を示す構造化データあり」の行は、43,332社全体を分母にしています。
| 整備の段階 | 企業数 | 割合 |
|---|---|---|
| 住所と電話番号を本文に明記 | 18,898社 | 43.6%(43,332社中) |
| うち、企業情報を示す構造化データ(Organization・LocalBusiness等)なし | 12,856社 | 68.0%(18,898社中) |
| 企業情報を示す構造化データあり | 11,739社 | 27.1%(43,332社中) |
| うち、sameAsなし | 8,954社 | 76.3%(11,739社中) |
| 住所・電話番号の明記、構造化データ、sameAsがすべてそろう | 1,084社 | 2.5%(43,332社中) |
(対象:サイト情報を取得できた43,332社、2026年9月時点。住所・電話番号の明記は追加取得できた項目に基づく集計。各段階の有無のみを確認しており、本文の住所・電話番号と構造化データ内の内容が一致しているかは確認していません)
本文に会社の住所と電話番号を書いている企業のうち、約7割は企業情報の構造化データを入れていません。構造化データを入れている企業でも、約4分の3はsameAsまで進んでいません。3つがそろっている企業は2.5%にとどまります。多くの企業では、情報整備が途中の段階で止まっています。
「会社情報を本文に載せる」「構造化データで機械が読み取りやすい形にする」「公式プロフィールなど外部の公式情報と関連付ける」は、それぞれ異なる整備です。本文に書いてあるだけでは、次の段階には進んだことになりません。さらに、企業情報やサービス情報、専門家情報、独自調査などをオウンドメディアで継続的に発信・蓄積していくことも、AIOを考えるうえで重要だと考えます。この点は、後半で改めて整理します。
AIOはSEO以外の領域とも連動しているのか
SEO以外の領域も含めて、6つの領域(SEO、AIO、MEO、口コミ・評判、採用、Web集客)の整備状況を比べました。各領域について、スコアが上位25%に入る企業を「整っている」と定義しています。
AIOスコアとの順位相関は、SEOが0.45で最も高く、次にWeb集客が0.32、口コミ・評判が0.24、採用が0.20、MEOが0.14でした。AIOはSEOだけでなく、他のWeb施策領域の整備状況とも連動しています。
そこで、SEOを除く4領域(MEO、口コミ・評判、採用、Web集客)のうち「整っている」領域の数で企業を分け、AIOスコアなどを比べました。
| 整っているSEO以外の領域数 | 企業数 | AIOスコア平均 | SEOとAIOがともに高水準の企業の割合 |
|---|---|---|---|
| 0領域 | 14,463社 | 21.4点 | 17.0% |
| 1領域 | 14,062社 | 26.1点 | 21.8% |
| 2領域 | 8,055社 | 29.8点 | 31.1% |
| 3領域 | 4,404社 | 32.2点 | 36.5% |
| 4領域 | 2,348社 | 36.5点 | 46.5% |
(対象:43,332社、2026年9月時点。「ともに高水準」はSEOスコア66.7点以上かつAIOスコア36.4点以上)
整っている領域が増えるほど、AIOスコアの平均も、SEOとAIOがともに高水準の企業の割合も上がっています。SEOが高水準の企業に限ると、Web集客も上位の企業ではAIOも上位の割合が59.5%、そうでない企業では46.2%でした。
ただし、これは整備状況の連動を示すもので、複数領域を統合して運用すればAIOが高まることを示すものではありません。Webの整備に積極的な企業が、どの領域でも高いだけという可能性も残ります。
調査から何が言えて、何が言えないのか:SEOだけでは不十分、オウンドメディアにも整備の余地
ここまでの結果を、言えることと、言えないことに分けて整理します。
今回の調査から言えること:
- SEOとAIOには正の連動がある
- SEO高水準でもAIO下位の企業が約3割(27.7%)ある
- SEO高水準・AIO下位の企業群は、AIO上位の企業群と比べて、構造化データや企業情報の確認率が大きく低い
- AIOスコアが高い企業では、SEOスコアも高い傾向がある
- AIOは、SEO以外のWeb領域の整備状況とも連動している
- 著者情報、出典、独自調査・レポートへのリンクは、AIO上位企業でも確認率が低い
これらの結果から、SEOを整えることはAIOを考えるうえでも重要ですが、それだけで十分とは言えません。企業情報を明確にし、構造化データを整備し、公式情報との関連付けを行うことに加えて、企業自身が持つ情報や知見を継続的に発信していくことも重要だと考えます。
その発信基盤として活用できるのがオウンドメディアです。企業情報やサービス情報だけでなく、著者・専門家情報、出典、独自調査・レポートなどを継続的に蓄積できます。SEOだけでは補いにくい情報を、企業自身が公式情報として発信していく場になると考えます。著者情報などがAIO上位の企業でも整っていないことは、この余地が大きいことを示唆しています。
一方、今回の調査だけでは断定できないこともあります。
- SEOや個別の要素を整備することで、AI検索での表示・引用が必ず増えるという直接的な因果関係
- 各施策がGoogle検索順位やAI検索での表示・引用にどの程度影響するかという具体的な効果量
そのため、本調査のAIOスコアが低いことが、そのままAI検索で不利になることを意味するわけではありません。一方で、企業やサービスに関する情報を明確にし、機械が読み取りやすい形で整備し、さらにオウンドメディアなどを通じて公式情報を継続的に発信していくことは、AI検索時代の情報発信基盤を整えるうえで重要な取り組みと考えられます。
自社では何を確認するか:SEOから推測せず、AIO関連要素を直接確認する3点
最後に、自社で確認する項目を整理します。

SEOが高水準でもAIOが下位の企業が一定数あるため、SEOの状態からAIOの状況を推測することはできません。自社のAIO関連整備は、次の3点を直接確認してください。
- 企業情報の明示:会社名、住所、電話番号、代表者名、サービス内容などが、サイト上に明確に記載されているか
- 構造化データの有無:会社概要ページやトップページに、OrganizationやLocalBusinessなど、企業情報を示す構造化データが実装されているか
- 外部の公式情報との関連付け:sameAsなどを用いて、公式SNSや公式プロフィールなど、自社と関連する公式情報が適切に関連付けられているか
この3点は、今回の調査で企業間の差が大きかった項目です。特に、企業情報の明示、構造化データ、sameAsには大きな差が見られました。
3点に加えて、企業情報、サービス情報、著者・専門家情報、出典、独自調査・レポートなどを、オウンドメディア上で継続的に発信・蓄積できているかも確認しましょう。著者情報、出典、独自調査・レポートへのリンクはAIO上位企業でも確認率が低く、整備の余地が大きい領域です。
構造化データを含む技術面の確認順序や優先度は、AIOの技術対策8領域で確認できます。構造化データだけでAI回答への引用や検索順位が改善すると断定せず、クロール・インデックスなどの前提も合わせて確認します。
まとめ:SEOだけで終わらせず、オウンドメディアを企業情報発信の基盤に
企業サイト43,332社を比較した結果、SEOとAIOには相関係数0.48の正の関係があり、SEOが整っている企業ほどAIO関連要素も整っている傾向が確認できました。一方で、SEO高水準でもAIOが下位の企業は27.7%(5,858社)あり、SEOが整っているだけでAIOまで十分とは言えません。
差が大きかったのは、構造化データや会社名・住所・電話番号、公式プロフィールとの関連付けなど、「企業が誰で、何を提供しているのか」をサイト上で伝えるための情報です。さらに、著者情報、監修者情報、出典リンク、独自調査・レポートへのリンクは、AIO上位企業でも確認率が低く、多くの企業に整備余地が残っています。
今回の結果から、企業情報はWebページ上に記載するだけでなく、構造化データによって機械が読み取りやすい形に整え、公式プロフィールなど外部の公式情報との関係を明確にしていくことが重要だと考えられます。さらに、企業情報、サービス情報、著者・専門家情報、独自調査などをオウンドメディア上で継続的に発信・蓄積することで、企業について参照できる公式情報を増やしていく余地があります。
ただし、本調査はオウンドメディア運用や各要素の整備が、AI検索での表示・引用を直接高めるという因果関係を示したものではありません。まずはSEOの状態だけで判断せず、企業情報の明示、構造化データ、外部の公式情報との関連付けの3点を確認しましょう。そのうえで、自社サイトやオウンドメディア上で、企業情報・著者情報・出典・独自情報をどこまで明確に発信できているかを確認してください。
参考文献・データ元
この記事で参照した情報を確認できます。
- 弊社調査:企業公開サイト49,568社の取得結果のうち、取得できた43,332社を対象にしたSEO・AIO関連要素の集計(2026年9月24日、25日、26日時点)
‹ 親記事: AIOとは?意味とSEO・MEOとの違いを企業担当者向けにやさしく整理




